月刊バスケットボール5月号

Bリーグ

2021.02.06

ハーパー・ジャン・ローレンス・ジュニア(琉球)がBリーグ史上最年少出場記録を樹立

第4Qに果敢なドライブからゴールをねらうローレンス・ジュニア(写真/©B.LEAGUE)

 

 2月6日(土)に行われた琉球ゴールデンキングス対レバンガ北海道戦にて、1月26日に琉球入りしたハーパー・ジャン・ローレンス・ジュニアがBリーグ公式戦初出場を果たし、Bリーグ史上最年少記録を樹立した。この日現在17歳11ヵ月28日の高校3年生(福岡第一高校)のローレンス・ジュニアは、高校の先輩でもある河村勇輝の18歳8ヵ月23日を塗り替えたことになる。

 デビューの瞬間は第2Q残り38秒。初めてBリーグのコートに立つと、インバウンドパスに立ちはだかり、まず観衆を沸かせた。第3Qには出場機会がなかったが、第4Q残り1分56秒に再登場し、以降試合終了まではつらつとしたプレーを見せた。初得点こそお預けだったものの、激しく食らいつくディフェンスと果敢なドライブでゴールをねらう姿はホームファンに強くアピールしたようだ。

 試合後、ファンの前であいさつした際には、日本語と英語で交互にデビュー戦の感想を以下のように述べた。


「初めてのBリーグの試合だったので、緊張した部分もあったんですけど…。途中からしっかり、プレーヤーたちが自分に声をかけてくださったので、緊張感もなくなってプレーすることができて良かったと思っています」。
“First, I was nervous. But my teammates hyped me up. And then in the fourth quarter I wasn’t nervous. So that was my team.”
「自分の夢が、琉球ゴールデンキングスの選手という夢だったので、それがかなって…。それだけではなくて小さな子たちにも、地元でも琉球ゴールデンキングスの選手になれるというのを伝えたいと思います」
“My dream was to be a Ryukyu Golden Kings player and my dream come true. But it’s not all. I have to become a player that my home people will be looking up to me.”

 

 試合にも93-80で快勝を収め、この日はまず良い形で子どものころからの夢をかなえたローレンス・ジュニアだが、試合は明日もある(沖縄市体育館にて14時5分ティップオフ)。気持ちを切り替えてさらなる活躍を見せられるよう準備して臨んでくるに違いない。

 

☆ハーパー・ジャン・ローレンス・ジュニア チーム発表コメント

 キングスの一員としてプレーできたことは素直にうれしく思います。ただ、ここまで歩んでこられたのも自分一人だけの力ではなく、福岡第一高校の井手口先生や東海大学の陸川先生、そのほかにも多くの関係者の皆さまに支えていただいているからだと感じています。本当に感謝しています。
今回、キングスのコートに立てたことも本当にうれしいですが、これがゴールではないので、プレーやそれ以外の面でも地元沖縄の子ども達のお手本になれるよう、多くを吸収して自身も成長していきたいと思います。

 

文/柴田 健(月バス.com)

(月刊バスケットボール)



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