月刊バスケットボール6月号

Bリーグ

2021.01.26

ハーパー・ジャン・ローレンス・ジュニアが特別指定選手としてキングスにB1最年少入団!

「子どもの頃から試合を観に行っていて、すごく憧れの存在で…。そのキングスに入団できたことは、今でも夢のようです」

 

 そう語ったのは、福岡第一高3年のハーパー・ジャン・ローレンス・ジュニア。進学先である東海大での活動が始まるまでの期間、地元の琉球ゴールデンキングスへ特別指定選手として加入することとなり、1月26日に宜野湾市内で記者会見が行われた。なお17歳11か月26日での入団は、B1クラブ史上最年少となる。

 

 ローレンス・ジュニアにとって、キングスはバスケットボールとの出会いのきっかけだ。7歳の頃に試合を観戦し、「キングスの選手のダンクシュートなどを見て、自分もバスケットを始めたいなと思いました」と競技をスタート。ファンクラブにも加入したという。

 

 それから約10年。コザ中時代には地元全中で3位、福岡第一高では2年時から出場機会を得て全国制覇に貢献と、着実にステップを登ってきたローレンス・ジュニアは、気付けばかつて憧れたダンクシュートも自身の持ち味に。高3時には「ダンクのできるPG」と福岡第一高・井手口孝コーチにも言わしめる、チームの絶対的エースとなった。

 

 昨年末に行われたウインターカップでは、後に優勝する仙台大明成に61-64で敗れベスト8敗退だったが、ローレンス・ジュニア自身は12得点、11リバウンド、10アシストとトリプルダブルの活躍。また、記者会見で安永淳一取締役は、彼の伸びしろについて言及し、「練習はもとより普段の行動をキングスの選手と共にして、プロの選手としてプレー以外も含めたあらゆること、プロのレベルを肌で感じてもらえればと。そうすることが、ハーパー選手のさらなる飛躍につながるのではないかと信じております」と、さらなる成長に期待を寄せていた。

 

 ローレンス・ジュニアが憧れの選手として名前を挙げたのは、同じコザ中&福岡第一高出身の先輩である#3並里成で、「PGとして自分はまだまだなので、並里成選手からPGとして多くのことを学んで大学に向けて頑張っていきたいと思います」とのこと。キングスにはほかにも#0石崎巧、#14岸本隆一、#88牧隼利らさまざまな持ち味を持ったガード陣がそろっており、普段の練習からも学べるものは多そうだ。「キングスでの活動を通して一つでもスキルアップし、プレー面もそれ以外の面も成長できるように頑張っていきたいと思います」と、決意を語っていた。

 

 

■ハーパー・ジャン・ローレンス・ジュニアプロフィール
琉球ゴールデンキングス(福岡第一高在学中) #31
2003年2月9日生まれ(沖縄県出身)
180cm/80kg、PG
コザ中→福岡第一高→東海大入学予定

 

写真提供/琉球ゴールデンキングス

文/中村麻衣子(月刊バスケットボール)

 



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