月刊バスケットボール5月号

NBA

2021.01.22

That’s just who I am(そういうのが僕らしさです) - ケビン・デュラントのダンクを鮮やかにブロックしたコリン・セクストンの一言

 

 カイリー・アービングの戦列復帰で注目を集めた1月20日(アメリカ現地時間)のクリーブランド・キャバリアーズ対ブルックリン・ネッツ戦は、ダブルオーバータイムにもつれ込む大激戦の末に、ホームのキャバリアーズが147-135でネッツを下した。ヒーローは2度のオーバータイムをまたぐ連続20得点を含むゲームハイの42得点で勝利に大きく貢献した身長185cmのコンボガード、コリン・セクストンだ。直近5試合は左足首に痛みを抱えて出場がなかったが、この日はアービング(37得点、FG15/28)、ケビン・デュラント(38得点、12リバウンド、8アシスト)、ジェームス・ハーデン(21得点、12アシスト、10リバウンド)のネッツの“新ビッグ3”がそろって爆発的なパフォーマンスで対抗しても、それがかすむほどの大活躍だった。
セクストンが素晴らしかったのはオフェンスだけではなく、第2Qには速攻からダンクしようとゴールに襲いかかる身長208 cmのデュラントの手から鮮やかにボールを奪い取る好ディフェンスも披露。このプレーについて試合後の会見で質問されると「そういうのが僕らしさです(That’s just who I am)」と自画自賛した。「彼が僕に対してダンクに来るのはわかっていました。僕も絶対に飛びかかるつもりでしたよ。そういうのが僕らしさです。彼に合わせて飛んでいこうと。ダンクするならやってみろという思いでしたよ」。
セクストン自身の口から出た一連のコメントの英文表現は以下のようなものだった。
“I was anticipating him trying to dunk on me. So I definitely was going to jump. That’s just who I am. I definitely would have jumped in front of him. If he were to dunk me, he would dunk me definitely. I timed it pretty well...”
まだNBAで3年目の22歳。“若き猛牛(Young Bull)”のニックネームに似つかわしく、セクストンは勇ましく自身のプレーを振り返っていた。この試合を含め、今シーズンは出場した9試合すべてで20得点以上を稼ぎ、平均27.0得点、3.7アシスト、2.4リバウンドといい仕事をしている。チームは14試合を7勝7敗としてイースタンカンファレンスの6位だが、最大の得点源となっているセクストンがこの調子だと、今後ますます手ごわい存在になってきそうだ。

 

文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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