月刊バスケットボール5月号

NBA

2021.01.18

It’s only gonna get better(どんどんよくなりますよ) - ケビン・デュラントがジェームス・ハーデンとの“コンビ再結成”に発した一言

 

「It’s only gonna get better(どんどんよくなりますよ)」――1月16日、ニューヨーク州マンハッタンにあるバークレイズ・センターで行われたブルックリン・ネッツ対オーランド・マジックの一戦に122-115で勝利を収めた後、ジェームス・ハーデンが加わったチームのこれからについてケビン・デュラントが発したのがこんな言葉だった。この日のデュラントは今シーズンの自己最高にあたる42得点。かつてオクラホマシティー・サンダーでチームメイトだったハーデンとの “コンビ再結成”を祝すような、“らしい”活躍ぶりだった。
デュラントが40得点以上を記録したのは、レギュラーシーズンではゴールデンステイト・ウォリアーズに所属していた2018年11月29日に、トロント・ラプターズ相手に51得点して以来のこと(プレーオフでは2019年5月4日に、ウエスタンカンファレンス・セミファイナルの対ヒューストン・ロケッツ第3戦で46得点を記録していた)。旧知の“ブラザー”の加入で、KDの得点本能にスイッチが入ったか。
この一言に至るデュラントのコメントは以下のような流れ。「ベテランがそろっていて、長くリーグにいて皆さまざまな組み立てや攻め方を経験してきています。プレーのしかたもわかっていますよ。僕とジェームスだけではありません。ジェフ(グリーン)もDJ(ディアンドレ・ジョーダン)も、カイリー(アービング)も同じです。皆10年近くリーグにいるので、お互いに何を考えているかを理解するのに、言葉を交わす必要さえないときもあるんです。お互いを知っているし、長い間研究して、調べ上げてきているので、必要なものは頭の中に入っているんです。どんどんよくなりますよ」。
また、上記コメントのKD自身が発した英文原文は以下のとおりだ。
“Having veteran guys and being in the league for so long, we’ve worked on so many different schemes and offensive actions. You kinda know how to play the game. It’s not just me and James — Jeff’s the same way, DJ’s the same way, Kyrie’s the same way. Guys that have been in the league for almost 10-plus years. We could just sometimes..., we don’t even have to speak what we’re thinking. Guys just understand each other and we’ve been studying each other for so long, scouting each other for so long, so the IQ is just there. It’s only gonna get better.”

 一方のハーデンはこちらも32得点、14アシスト、12リバウンドのトリプルダブルという大活躍。これは新チームでの初戦で30得点以上のトリプルダブルが記録された史上初めてのケースとのことだ。
この勝利で8勝6敗としたネッツはイースタン・カンファレンスの5位。この日出場していないアービングも加わった状態で、デュラントとハーデンがこんなパフォーマンスを続けていけるとしたら、ネッツはどのチームにとっても相当手ごわい存在だ。


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)

 



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