月刊バスケットボール6月号

Bリーグ

2021.01.11

横浜ビー・コルセアーズが“我が子”キング開を特別指定選手として登録

 横浜ビー・コルセアーズが、自らのU15・U18ユースチーム出身で現在専修大学に所属しているキング開を、今シーズンの特別指定選手として登録した。Bリーグにおいて、ユース出身の選手がトップチームとの契約を手に入れた初めてのケースとなる。2018-19シーズン以来B1ライセンス取得にU15クラブ保有を条件とし、育成へのテコ入れによる発展を描くBリーグの事業発展を象徴するとともに、バスケットボール界全体の前向きな流れを促進するビッグニュースだ。

 

 キングはU22日本代表にも選出された有望選手。専修大学ではバックコートの主力の一人として活躍し、2018年、2019年のインカレ連続準優勝、2020年の同大会6位進出に貢献した。

 

 今回の歴史的ステップを受け、本人は「この度、特別指定選手として加入することになりました、専修大学のキング開です。少しでもチームの勝利に貢献できるよう頑張ります! ビーコルブースターのみなさんの前でプレーできることが楽しみです。改めてよろしくお願いします!」と感激のコメントを発信した。キングは地元神奈川県横浜市出身。クラブや地元ファンにとってはまさに“我が子”のような存在とも表現できそうだ。背番号23と「KING」の表記を背負い、“海賊船団”の一員として実戦のコートに立つときを、キング本人はもちろん多くの人々が心待ちにしていることだろう。

 

#23 キング開(Kai King) G/184cm・83kg

 

 横浜の植田哲也代表取締役兼GMは今回の発表に寄せたコメントの中で、キングについて「1歩1歩着実にステップアップする開選手は、クラブに所属するユース・スクール生の模範であり目標であり、後に続くこどもたちの憧れでもあります」と賛辞を送り、「クラブ10年史に名を刻むに相応しい選手として、今後更なる成長を期待すると共に海賊船団の一員から日本を代表する選手として活躍することを心より祈念致します」と期待の大きさを表現した。また横浜ユースの白澤 卓HCは、「この光景をユースチーム設立の2013年より、クラブとしても、私としても夢見ておりました。サッカーでは当たり前の光景でも、バスケットボールでは初めてのことです」と感慨を込めた言葉で祝福している。

 

☆横浜の植田代表取締役兼GMと横浜ユースの白澤HCのコメント全文は、横浜ビー・コルセアーズ公式サイトの本件発表記事で確認できる。

 

写真/©B-CORSAIRS

文/柴田 健(月バス.com)



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