月刊バスケットボール6月号

中学(U15)

2021.01.07

【Jr.ウインターカップ】最終日戦評 女子準決勝 四日市メリノール学院中学校 73-36 サザンギャルズ1031

 

四日市メリノール#15福王は192cmの高さに加えて器用さも随所に発揮した

 

全員出場して13人が得点を記録した四日市メリノール学院中学校(三重)が快勝


この試合はメンバー構成、今大会における勝ち上がり方、プレーヤーのコンディションが対照的なチーム同士の対戦となり、それが如実に表れた結果となった。
四日市メリノール学院中学校(以下四日市メリノール)は、1回戦からの登場だったが、2回戦の相手の出場辞退によりここまでプレーしたのは3試合のみ。平均得点が83.0、平均失点が53.7、平均得点差29.3という数字が物語る通り、どれも“快勝”と形容できる内容で、今大会最長身(192cm)、福王伶奈を核として第1Qからリードを奪い、ベンチ入りの15人全員がコートに立ってハイスコアリングな展開に持ち込み、ぐいぐい流れを引き込んでいく。
対するサザンギャルズ1031は#5鈴木結稀、#6藤崎唯愛、#7小野椿姫、#8齋田夢良、#9小林由奈のスターターがほとんどの時間をプレーする。ここまでの3試合で許した失点は52(平均49.0)であり、ゲームコントロールとディフェンスを武器に戦うのが特徴だ。終盤の我慢比べに強く、前日の準々決勝でも3点リードして迎えた第4Qにじりじりと点差を広げて逃げ切った。この日は四日市メリノールの爆発的なオフェンスにどれだけ粘れるかがカギと思われた。
試合が始まると、さっそく福王のゴールで四日市メリノールが先制した。しかしサザンギャルズ1031はすかさず齋田のスリーで逆転。残り5分14秒に小林がスリーを決めた時点で10-10となり、互角の展開となった。
しかしここから四日市メリノールが13-2のランを見せ、第1Q終了時点で23-12と11点差のリードを奪っていた。23点のうち14得点は福王(リバウンドも7本)。エースが期待通りの活躍でけん引した四日市メリノールが得意のパターンに持ち込んだ形だ。この試合でも全員が出場し、13人が得点を記録した四日市メリノールは、福王が30得点、18リバウンドのモンスターゲームを披露。37点差をつけてこの試合に勝利し、頂点まであと一つに迫った。

 

ブロックをかわしてゴールを狙うサザンギャルズ1031 #8齋田


四日市メリノール学院中学校 73(3 11 21 18 )
サザンギャルズ1031 36(12 4 10 10)

 

四日市メリノールトップパフォーマー
#15福王伶奈(30P, FG14/23, 18R, 3B)、#10深津唯生(10P, FG4/6, 8R, 1S, 1B)、#4東 紅花(8P, 7A, 1S, 1B)


サザンギャルズ1031トップパフォーマー
#8齋田夢良(19P, 7R, 3A, 3S)、#9小林由奈(9P, 3R, 3S)、#5鈴木 結稀(4P, 5R, 1S)

 

写真/JBA

文/柴田 健(月バス.com)

(月刊バスケットボール)



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