長谷川 健志氏(元男子日本代表ヘッドコーチ)に聞いた“ファストブレイクの出し方”とは?④
『長谷川 健志氏が“ファストブレイクの出し方”のコツなどを伝授!』
指導現場の生の声を配信!
さまざまなカテゴリーのコーチたちが練習やチーム作りのポイントなどを解説。オンラインならではのメリットを生かしたコーチセミナー。直接、コーチたちに話を聞くことができる絶好のチャンス!!(※時間の都合により、無作為に抽出した質問のみ回答)
第5回は長谷川健志氏(元男子日本代表ヘッドコーチ/青山学院大アドバイザー)が登場! 12月28日(月)20:00~ZOOMミーティングによるオンラインセミナーを開催する。テーマは「ファストブレイクの出し方」や「練習方法」について。長谷川氏は多くのコーチが言う『ディフェンスから速攻』をしっかりと整理し、ファストブレイクの仕組みを理解しながらメリットとデメリットを知った上での練習を勧めている。
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「内容を少しだけ公開します!!」
【スペシャルインタビュー④】
ミニバスから中学、高校、大学と多くのチームで目標やチームカラーに掲げる『ディフェンスから速攻(ファストブレイク)』。本当のファストブレイクとは何なのか…メリット&デメリットなどを整理して考えてから練習に取り組む必要がある。そこで、青山学院大を大学界屈指の強豪に育て上げ、その後は男子日本代表ヘッドコーチを務めた長谷川氏に、ファストブレイクの仕組みや考え方、そして“こだわり”の練習方法を聞いてみた。
※③の続き
【“判断”と“選択”を自分ですることが重要になってくるファストブレイク】
――指導者がプレーを整理して、考えてから練習をするということですね?
「どんな練習においても同じです。例えば、ゲームでの“このポイントのための練習”だということを選手に理解させて練習を行うのと、そうでないのとでは選手のイメージも全く違います。パス練習にしてもそうです。『ゲームのこの場面で使う』から、今特化して練習しているんだ、と。それが分かるように教えていかなければなりません。そうすることによって、選手の成長が少し早くなると思っています」
――ミニバス、中学(U15含む)、高校と、サイズが大きかったり、速かったり、身体が強かったりという部分で相手と勝負しがちだと思うのですが。
「サイズでもスピードでもパワーでも、常に自分が一番ではないのです。バスケットボールはチームスポーツなので、そういうことよりも小さい頃から“判断する”ということを意識してプレーしてほしいですね。これはバスケットボールだけでなく、教育の分野にもかかわってくることですが」
――“判断”と“選択”を自分ですることが重要になってくるということですか?
「指導者は選択肢を与えたり、方法は教えたりしますが、その中の“判断”は自分でするもの。それが楽しさであり、面白さだと思うのです。そして、選手は成功しないと自信も生まれてきません。自分で判断して成功することが自信につながるのです。
選手は自信が生まれないと、本当に楽しいとは感じないと思います。日々の練習の中で成長するために、バスケットボールを通じて考えさせるということが大切なのです。…というようなことをファストブレイクで一番考えることができると思っています(笑)」
――ファストブレイクというと、速く走ってレイアップを決めるというようなイメージを持ちがちですが、実は細かいルールや判断などが数多く入っているのですね。
「フィニッシュ部分のシュートに関する練習は比較的やっていると思います。ただ、その手間にある“アウトレットエリア”や“ボールキャリーエリア”、“スコアリングエリア”(実際はコートを縦にも3分割し、“ミドルレーン”と“ウイングレーン”にしている)を整理して、みなさんが頻繁に使う『ディフェンスから速攻』をもう一度見直してほしいですね。
強いチームはリバウンドを取ったとき、すでにフィニッシュまでの過程や形がイメージできているはずです」
※おわり
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今後もプロからミニバスまで、性別問わず幅広いカテゴリーのコーチが登場予定。
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(月刊バスケットボール)