月刊バスケットボール5月号

“ス―パースター漫画ヒストリーvol.18”はレジェンド版第2弾としてケビン・ガーネットを紹介!

 

 12月25日発売の最新号、『月刊バスケットボール2021年2月号』のス―パースター漫画ヒストリー”第18弾は、レジェンド版第2段として闘将ケビン・ガーネットを紹介する。

 

 サウスカロライナ州の田舎町に生まれたガーネットは幼少期から背が高く、その身長は12歳の時点でなんと2m。そんな彼のヒーローは1980年代を盛り上げたレイカーズのレジェンド、マジック・ジョンソンで、ガーネット自身もバスケットにのめり込んでいった。

 

 しかし、勉学に重きをおく両親の意向もあり、思うようにバスケットができなかったガーネット。彼が本格的にチームバスケットを始めたのは高校からだったそうだ。それでも地元のモールディン高では大エースとして活躍し、のちにイリノイ州のファラガット・アカデミー校に転校。一躍全国区となったガーネットの同世代にはビンス・カーターやステフォン・マーブリーといった後のビッグネームが並んでおり、特にマーブリーとは毎日電話をするほどに親密な関係になった。

 

 卒業を控えたガーネットには2つの選択肢があった。一つが大学に進んで実績を積んだのちにNBAすること。もう一つは直接NBA入りすることだ。ガーネットが選んだのは後者。76年にモーゼス・マローンが高卒で直接NBA入りして大活躍したが、それ以降は目立った前例がなく、当時その判断は賛否が分かれた。しかし、今振り返るとガーネット自身も大成功し、彼の姿を手本にコービー・ブライアントやトレイシー・マグレディ、レブロン・ジェームズらが続々と高卒でNBA入りを果たして、カーネット同様成功している。

 

 全体5位でミネソタ・ティンバーウルブズに指名されたガーネットは、89年の参入以来一度もプレーオフに出場したことがなかったウルブズを8度のプレーオフに導き04年にはウェスタンカンファレンスファイナルに進出。その年をピークにウルブズは再び低迷期に突入することとなるが、ガーネットの存在は間違いなくフランチャイズの価値を高めることにつながった。

 

 優勝を追い求めたガーネットは07年夏にボストンへ移籍し、ポール・ピアース、レイ・アレンとともに移籍初年度の08年に悲願のリーグチャンピオンに輝いた。全盛期のスーパースター3人が集まったこのトレード劇は、後にリーグのトレンドとなるビッグ3時代の先駆けとなった。

 

 その後、ネッツ、古巣のウルブズを渡り歩き、16年に引退。21年の華々しいキャリアは今年、バスケットボール殿堂入りという形で歴史に刻まれることとなった。そんなガーネットのキャリアを今月もkira_mineさんのイラストとともに紹介。最新号をお楽しみに!

 

(月刊バスケットボール)



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