長谷川 健志氏(元男子日本代表ヘッドコーチ)に聞いた“ファストブレイクの出し方”とは?③
『長谷川 健志氏が“ファストブレイクの出し方”のコツなどを伝授!』
指導現場の生の声を配信!
さまざまなカテゴリーのコーチたちが練習やチーム作りのポイントなどを解説。オンラインならではのメリットを生かしたコーチセミナー。直接、コーチたちに話を聞くことができる絶好のチャンス!!(※時間の都合により、無作為に抽出した質問のみ回答)
第5回は長谷川健志氏(元男子日本代表ヘッドコーチ/青山学院大アドバイザー)が登場! 12月28日(月)20:00~ZOOMミーティングによるオンラインセミナーを開催する。テーマは「ファストブレイクの出し方」や「練習方法」について。長谷川氏は多くのコーチが言う『ディフェンスから速攻』をしっかりと整理し、ファストブレイクの仕組みを理解しながらメリットとデメリットを知った上での練習を勧めている。
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「内容を少しだけ公開します!!」
【スペシャルインタビュー③】
ミニバスから中学、高校、大学と多くのチームで目標やチームカラーに掲げる『ディフェンスから速攻(ファストブレイク)』。本当のファストブレイクとは何なのか…メリット&デメリットなどを整理して考えてから練習に取り組む必要がある。そこで、青山学院大を大学界屈指の強豪に育て上げ、その後は男子日本代表ヘッドコーチを務めた長谷川氏に、ファストブレイクの仕組みや考え方、そして“こだわり”の練習方法を聞いてみた。
※①の続き
【サイズの劣っているチームこそ、ファストブレイクでディフェンスがマッチアップしていない状態でチャンスを生み出す】
――(ファストブレイク時に)あまり役割を決めず、5人の選手が同じように動けるようになることは、なかなか難しいことですか?
「5人全員に得点やリバウンドのチャンスが出てくるところに、バスケットボールの楽しさがあると思っています。役割をあまり制限せず、自由な中、自分たちでゲームが理想です。練習は指導者が組み立てますが、ゲームは選手が任されている状態。そこで、自分たちのやりたいことを表現できたということになれば、相当の自信と楽しさになるはずです。
バスケットボールだけでなく、スポーツ良さというものは、そういう部分にあると思っています。それをファストブレイクに求めたいです」
――長谷川さんがファストブレイクにこだわる理由は、どのような部分でしょうか?
「ハーフコートオフェンスになるとリングまでの距離も短いですし、なかなかディフェンスとのズレを作るのも難しいです。スペースの作り方やエントリーの方法、選手個人の役割…どうしても制限が多くなります。それよりも、自由な発想で考えられるファストブレイクの方が制限も少ない中で、楽しさを生むことができると思っているからです。
ファストブレイクを練習していくことで、選手に“予測力”が付くのです。バスケットボールは最終的にオフェンスもディフェンスも、一手先を読めるかどうかを争うことだと思うのです」
――ファストブレイクはスピードのある中で、さまざまなことが要求されますよね?
「バスケットボールはスピードの中で状況判断などを要求していく必要があります。ただバスケットボールだけを10年、15年とプレーしても予測力は付かないと思っています。予測力を付けるためにも、ファストブレイクというものは良い練習になりますし、若いカテゴリーのうちにトライしていってほしいものです」
――ファストブレイクを整理していくことで、対戦相手よりも多少サイズや能力が劣っていても、十分に対抗していくチャンスがありますか?
「例えば、留学生を擁するチームと対戦する場合、5対5で対抗することはなかなか難しいと思います。ただし、オフェンス回数を増やしていくことで、ファストブレイクによる得点チャンスで得点を伸ばしていける可能性が出てきます。あとは、ディフェンスの組み立てや工夫で何とかなる部分があるはずです。
サイズの劣っているチームはハーフコートのオフェンスでリバウンドを取ることは難しいですよね。でも、ファストブレイクではディフェンスがマッチアップしていない状態なので、絶対的にチャンスは生まれるくるのです。また、ディフェンスのファウルも誘発することもできます。
そのためにも、指導者がファストブレイクについて考えて、整理していく必要があるのです」
※④へ続く
ファストブレイクのための練習なども紹介!
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今後もプロからミニバスまで、性別問わず幅広いカテゴリーのコーチが登場予定。
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(月刊バスケットボール)