月刊バスケットボール10月号

技術&戦術

2020.12.22

長谷川 健志氏(元男子日本代表ヘッドコーチ)に聞いた“ファストブレイクの出し方”とは?②

『長谷川 健志氏が“ファストブレイクの出し方”のコツなどを伝授!』

 

指導現場の生の声を配信!

 

 さまざまなカテゴリーのコーチたちが練習やチーム作りのポイントなどを解説。オンラインならではのメリットを生かしたコーチセミナー。直接、コーチたちに話を聞くことができる絶好のチャンス!!(※時間の都合により、無作為に抽出した質問のみ回答)

 

 第5回は長谷川健志氏(元男子日本代表ヘッドコーチ/青山学院大アドバイザー)が登場! 12月28日(月)20:00~ZOOMミーティングによるオンラインセミナーを開催する。テーマは「ファストブレイクの出し方」や「練習方法」について。長谷川氏は多くのコーチが言う『ディフェンスから速攻』をしっかりと整理し、ファストブレイクの仕組みを理解しながらメリットとデメリットを知った上での練習を勧めている。

 

『45分/¥1,000』の特別価格でご提供!

 

「内容を少しだけ公開します!!」

 

 

【スペシャルインタビュー②】

 

 ミニバスから中学、高校、大学と多くのチームで目標やチームカラーに掲げる『ディフェンスから速攻(ファストブレイク)』。本当のファストブレイクとは何なのか…メリット&デメリットなどを整理して考えてから練習に取り組む必要がある。そこで、青山学院大を大学界屈指の強豪に育て上げ、その後は男子日本代表ヘッドコーチを務めた長谷川氏に、ファストブレイクの仕組みや考え方、そして“こだわり”の練習方法を聞いてみた。

 

※①の続き

【5人の選手がある程度、同じように動けるようにしていく必要あり】

 

――ファストブレイクでは、ボールキャリーをする選手と走る選手を決めないということですか?

「選手Aは右、選手Bは左、選手Cはミドルマンと決めてしまうと、その前のディフェンスでどこにいるかは分かりません。それによって全然変わってきますからね。そのため、ある程度5人が同じように動けるようにしていく必要があります。それには分解ドリルなど、相当の練習と時間を要すると思います」

 

――そのために、特に必要なスキルはありますか?

「パスとドリブルは絶対です。特に、距離の長いパスは必要です。あとはフィニッシュ。1対0は作らなければならないのですが、必ずノーマークのレイアップになるわけではないので、1対1でペイント内のシュートができるフィニッシュドリルもやりたいです。

 次に、アウトナンバーの練習です。それと同時進行でアウトレットパスの出し方やボールキャリーの仕方なども分解していき、最終的にライブしていくイメージです」

 

――ファストブレイクをライブにしていくための注意点は、どのようなことでしょうか?

「例えば、パスを強調したいのであればドリブルを“ゼロ”や“1”など、練習を極端に行う制限付きのドリルを行う必要があります。また、“10秒”“8秒”など、時間の制限など、いろいろな練習を組み立てていきます。

 ファストブレイクはハーフコートオフェンスとは異なるので、これらを選手たちが直感的に習慣性で身に付けないとなりません。経験上、これをある程度作っていくことで、それがチームの伝統になっていくと考えています」

 

――ファストブレイクもしっかりと分解して、組み立てて練習していく必要があるということですね。

「しっかりと分解して組み立てて練習していくと、多少身長が低かったり、身体能力が劣ったりしていても、選手の能力に左右されることなくファストブレイクというものができるようになってくるはずです。そうなると、1年生が入ってきても上級生が先にできていれば、それを見ながら頭と体で理解し、覚えていけば良いのです。そうすれば、毎年少しずつバージョンアップされていくのだと思います。

 さらに、ファストブレイクを出そうとすると選手たちは積極的になります。当然、コンディショニングにも気を遣うようになるため、それはディフェンスにもかかわってくることになるのです」

※③へ続く

 

 ファストブレイクのための練習なども紹介!

 

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 今後もプロからミニバスまで、性別問わず幅広いカテゴリーのコーチが登場予定。

 

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(月刊バスケットボール)



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