月刊バスケットボール5月号

【記者の目】12/27ウインターカップ2016~女子の最終日を前日に控えて~

大会5日目となり、ウインターカップの会場である東京体育館は、 3面あったコートが1つ(メインコート)へと形を変えた。   本日は女子の準決勝と男子の準々決勝4試合、計6試合が行われ、 女子決勝の対戦カードは昨年と同じ顔合わせとなった。 まずは桜花学園が大阪薫英女学院を81-57、続いて岐阜女が昭和学院を 61-45で下し、それぞれ決勝進出を決めている。 昨年のウインターカップ決勝では、岐阜女が54-49で桜花学園を下し、 初優勝を果たした。     昨年の雪辱に燃える今年の桜花学園は、インターハイ決勝、国体の決勝で 岐阜女に勝利しており、3冠まであと1歩のところまで来ている。

      一方の岐阜女は、桜花にインターハイと国体で敗北を喫したものの、桜花学園にウインターカップ優勝トロフィーの座をそう簡単には譲らないはず。

    両チームの集大成をかけた重要な一戦は、明日28日(水)12時から行われる。 50チームの中から勝ち抜いた、2チームの意地がぶつかり合う決勝戦。 バスケットボールファンならば、ぜひこの目で見ておきたい一戦だ。         なお、明日10時からは大阪薫英女学院と昭和学院による3位決定戦が行われる。 準決勝で敗れてしまったものの、今日と明日で2敗するのか、 それとも最後は勝って終えることができるのか。 こちらも見逃せない試合と言えるだろう。   この試合で気になるのは、昭和学院の⑥佐古愛選手(2年)。   昨日の札幌山の手戦で、チームトップの25得点を挙げてベスト4入りの立て役者の一人になった選手だ。 今日の岐阜女戦、④石井選手を中心とした徹底マークに遭い、 この試合で佐古選手が放った10本のシュートは 一度もネットを通過することなくまさかの0得点に。   試合中、佐古選手は石井選手のガードをし、コート上を何度も往復して追いかけ続けていた。 しかし、シュートはリングに嫌われてしまい、結局最後まで得点することができなかった。   試合を終えて「(鈴木親光)コーチからは『シューターなんだから打ち続けるんだ』といって鼓舞されました」と語った佐古選手。   シュートを10本放って成功数0本、成功率0%というのは、確かにシューターとして悔しい結果ではある。   だが、「大きな舞台で、今日何もできなかった自分が悔しいです。ですが、これ以上(シュートタッチが)悪くなることはないと思います」と徐々に明日以降へと切り替えていく佐古選手の言葉に、強い意志を感じ取ることができた。     バスケットボールの試合に、引き分けや勝ち点1という記録は存在しない。 勝つか負けるか、ただそれしかない。     明日、女子決勝でどちらのチームが優勝を勝ち取ることができるのか? 3位決定戦で最後に勝って、大会を終えることができるのはどのチームか? その結末がどうなるのかを、この目でしっかり見届けていきたい。     感動大賞、募集中!   【感動大賞】 http://www.basketball-zine.com/wintercup2016#question-link (月刊バスケットボール編集部)

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