月刊バスケットボール5月号

Bリーグ

2020.11.30

Bリーグが2019-20シーズンのクラブ決算概要を発表。営業収入はコロナ禍でも微増

 11月30日、Bリーグは2019-20シーズンのクラブ決算概要を発表した。リーグ全体の営業収入は224億円となり、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、シーズンのおよそ1/3が未消化となる中、2018-19シーズンの221億円から微増の結果となった。入場料収入はB1が21.8%減、B2が30.0%減となったものの、スポンサー収入などが貢献した。また、シーズン中断前の2月に試算した営業収入の見込みは252億円と試算されており、コロナによる損失は28億円程度と算出した。島田慎二Bリーグチェアマンは「多くのステークホルダー、ファンの皆様の支えがあって、今シーズンの決算となった」と感謝し、今回の決算発表をYouTubeで一般公開を決めた一因になったことを明かした。

 

決算報告を行った島田慎二Bリーグチェアマン(右)と櫻井うらら クラブライセンスマネージャー

 

 一方で、B1、B2の全36クラブのうち、22クラブの最終損益が赤字と過去最多。11クラブが債務超過に陥り、厳しい状況であることには違いない。「(コロナの影響をあまり受けていない)3月決算のチームがあることから、実際は8割のチームがコロナの影響で赤字」と島田チェアマンは認識を示した。宇都宮ブレックス、千葉ジェッツ、琉球ゴールデンキングスなど入場料収入が多く、人気の高いチームほどコロナの影響が大きい結果となった一方で、「今シーズンは降格をなくしたため、選手に対する人件費が下がる懸念があったが、実際はその影響はほとんど見られなかった」と島田チェアマンは各クラブの営業努力を高く評価した。

 

(月刊バスケットボール)



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