ウインターカップ直前インタビューで片峯聡太監督(福岡大附大濠高)が語る“こだわり”の指導論とは?④
『片峯 聡太氏が“勝利と育成のバランス”などを語る!』
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さまざまなカテゴリーのコーチたちが練習やチーム作りのポイントなどをライブで解説。オンラインならではのメリットを生かしたコーチセミナー。直接、コーチたちに話を聞くことができる絶好のチャンス!!(※時間の都合により、無作為に抽出した質問のみ回答)
第4回は片峯 聡太氏(福岡大附大濠高監督)が登場! 11月23日(月・祝)20:00~ZOOMミーティンングによるオンラインセミナーを開催する。テーマは「勝利と育成のバランス」や「ポジションコンバート」などについて。片峯氏の指導に対する考え方や福岡大附大濠高の練習メニューの一部などを解説していく。
「内容を少しだけ公開します!!」
【スペシャルインタビュー】
12月に東京で開催されるウインターカップは、今年のコロナ禍を経て、初めての全国大会となる。昨年の決勝は福岡決戦となったが僅差で敗れ、今年はリベンジを果たしたい福岡大附大濠高(福岡)。
そんなビッグマンの多い大濠を率いる片峯監督の“こだわり”や“勝利と育成のバランス”などについて話をうかがい、大濠の強さの秘密を探っていく。 ※③からの続き
【さまざまな状況判断を基に、的確にプレーすることを教えていく必要がある】
――選手のポジションをコンバートしていく上で難しい部分は、どのようなことだと感じていますか?
「器用貧乏にはなってほしくはありませんね。最初から外、外でプレーさせてしまうと、良い部分が見えない選手になってしまう恐れがあります。それだけは選手に申し訳ないと思うので、プロセスを大切にしていきたいのです。ですから、パスがある選手でも、パスがあるからこそ、リングへアタックさせてきました。そしてアシスト、さらにゲームコントロールという感じです。全員が同じプレーヤーではありませんから」
――最近では、木林選手(毅/→筑波大)が2mのフォワードでしたね。彼は初めからシュートに光るものを感じていましたか?
「シュートに魅力がありましたね。迷いました。最初から“2mのシューター”でいこうかと。でも、3Pシュートが入るだけで将来的にどのぐらい価値のある選手になるのかを考えました。そうなると、ペイント内で2点が取れる、ファウルをもらってつなぐことができるというようなことを最初に教えておくことで、彼にはプラスになるのではないかな、と。だからミドルのジャンプシュートよりも、リングへのアタックと3Pシュートを教えていきました」
――木林選手よりも大きな選手がいない中、彼をインサイドとして起用する気は全くありませんでしたか?
「全くありませんでした。彼がリングに背を向けたプレーはしたこともないですし、させたこともないです。ドライブからのパワープレーばかりだったので、ちょっとしたステップやフローターなどももう少し教えるべきだったという反省はありますが」
――片峯監督は当然、選手の今も見ていると思いますが、その先も見据えているということですね。
「まずは5年後ですね。この動きができればOKというものではないですし、さまざまな状況判断を基に的確にプレーすることをこの年代までに教えていく必要があるはずです。あとは、大学やプロなどになってたきに役割やシステムなどが与えられてくるので、その役割をしっかりとこなせるような選手をしっかりと育てていかなければなりません。“この動きしかできない”という選手を作ってしまうと、『このシステムには合わない』という場合が出てきてしまいます。そういう選手にはなってほしくないですし、そういう育成をしてはいけないと思っています」
※おわり
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(月刊バスケットボール)