月刊バスケットボール6月号

技術&戦術

2020.11.14

ウインターカップ直前インタビューで片峯聡太監督(福岡大附大濠高)が語る“こだわり”の指導論とは?②

『片峯 聡太氏が“勝利と育成のバランス”などを語る!』

 

指導現場の生の声を配信!

 

 さまざまなカテゴリーのコーチたちが練習やチーム作りのポイントなどをライブで解説。オンラインならではのメリットを生かしたコーチセミナー。直接、コーチたちに話を聞くことができる絶好のチャンス!!(※時間の都合により、無作為に抽出した質問のみ回答)

 

 第4回は片峯 聡太氏(福岡大附大濠高監督)が登場! 11月23日(月・祝)20:00~ZOOMミーティンングによるオンラインセミナーを開催する。テーマは「勝利と育成のバランス」や「ポジションコンバート」などについて。片峯氏の指導に対する考え方や福岡大附大濠高の練習メニューの一部などを解説していく。

 

「内容を少しだけ公開します!!」

 

 

【スペシャルインタビュー】

 

 12月に東京で開催されるウインターカップは、今年のコロナ禍を経て、初めての全国大会となる。昨年の決勝は福岡決戦となったが僅差で敗れ、今年はリベンジを果たしたい福岡大附大濠高(福岡)。

 そんなビッグマンの多い大濠を率いる片峯監督の“こだわり”や“勝利と育成のバランス”などについて話をうかがい、大濠の強さの秘密を探っていく。

 

【身長差が15㎝までであれば、ちょっとした工夫で逆転できる】

――ミニバスや中学(U15も含む)の段階で、選手たちにポジションの概念があるということですよね? 限られた概念のみで練習をしてきている場合が多いと思いますか?

「限られたものでしかプレーができないということは、限られた練習しかしていないということにつながると思います」

 

――片峯監督は、190㎝でも200㎝でもチャンスがあればガードのポジションにこだわらず、何でもできる選手というのが理想ですか?

「はい、それがプレーヤーとして一番の楽しみではないでしょうか。ただ、その中で競い合いがあり、だからこそ小さい選手は徹底的に精度や状況判断の的確さなどにこだわらないといけないと思うのです。小さい選手がだめだとは思っていません。それが突き抜けてくる選手が、小さい選手でも生き残っていくのです。このようなバランスを取りながら、日頃の練習をしています」

 

――片峯監督の考えるサイズ的な“理想のラインナップ”とは?

「理想は190㎝で5人!(笑)。自分の中で“15㎝ルール”というものがあるのです。これは、身長差が15㎝までであれば、ジャンプやコンタクトの仕方、ちょっとした工夫で逆転できると思っているからです。バスケットボールという競技の特性上、さすがに20~30㎝の差になると厳しいのですが…。

 世界を見れば2mは当たり前に存在しますし、国内の留学生でも200~205㎝の選手が多いですからね」

 

――そのサイズ感で理想のバスケットボールスタイル(※インタビュー①参照)を実現したいですね。

「そうですね。そういう差を打破していくために、190㎝の5人が“ファンダメンタルを持った全員が状況判断をして誰もがシュート、ドライブ、パスができる”というところまで持っていければ面白いのではないかな、と。それを基本にした戦術などを考えています」

 

――ビッグマン不在のチームは数多いと思います。175㎝の選手もいろいろと工夫していくことで、190㎝の選手に対抗でき得るということですか?

「数値的な根拠があるわけではありませんが、この部分の気持ちは絶対に選手たちが持ち続けてほしいものですね」

 

――片峯監督自身、サイズ的に恵まれた身長ではなく、大学時代もガードでした。“15㎝”というのは現役当時の経験に基付いたものなのでしょうか?

「その差は何とかなると思ってプレーしていました。留学生とは25~30㎝以上の差がありましたので、自己分析を徹底的にしました。自分の方が勝っていること、劣っていることをしっかりと分け、勝っていることだけで勝負をする――負けていることに関してはチームで補ってもらうという感じでしたね。15㎝ぐらいの差であれば、自分で何とかできると考えていました」

※③へ続く

 

 ほかにもビッグマンを育てるために必要なファンダメンタルなど、福岡大附大濠高の練習を紹介!

 

 

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 今後もプロからミニバスまで、性別問わず幅広いカテゴリーのコーチが登場予定。

 

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《受付を終了いたしました》

 

(月刊バスケットボール)



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