月刊バスケットボール5月号

技術&戦術

2020.11.11

ウインターカップ直前インタビューで片峯聡太監督(福岡大附大濠高)が語る“こだわり”の指導論とは?①

『片峯 聡太氏が“勝利と育成のバランス”などを語る!』

 

指導現場の生の声を配信!

 

 さまざまなカテゴリーのコーチたちが練習やチーム作りのポイントなどをライブで解説。オンラインならではのメリットを生かしたコーチセミナー。直接、コーチたちに話を聞くことができる絶好のチャンス!!(※時間の都合により、無作為に抽出した質問のみ回答)

 

 第4回は片峯 聡太氏(福岡大附大濠高監督)が登場! 11月23日(月・祝)20:00~ZOOMミーティンングによるオンラインセミナーを開催する。テーマは「勝利と育成のバランス」や「ポジションコンバート」などについて。片峯氏の指導に対する考え方や福岡大附大濠高の練習メニューの一部などを解説していく。

 

「内容を少しだけ公開します!!」

 

 

【スペシャルインタビュー】

 

 12月に東京で開催されるウインターカップは、今年のコロナ禍を経て、初めての全国大会となる。昨年の決勝は福岡決戦となったが僅差で敗れ、今年はリベンジを果たしたい福岡大附大濠高(福岡)。

 そんなビッグマンの多い大濠を率いる片峯監督の“こだわり”や“勝利と育成のバランス”などについて話をうかがい、大濠の強さの秘密を探っていく。

 

【5人全員が状況判断をして誰もがシュート、ドライブ、パスができるようにしたい】

 

――片峯監督が理想とするバスケットボールのスタイルを教えてください。

「理想はガードとフォワード、センターというよりも、5人全員が状況判断をして誰もがシュート、ドライブ、パスができるような選手を育成していきたいです。それが、より優れた選手たちがスターターになってくるでしょうし、それがこれから勝っていくことができるチームだと思っています」

 

――片峯監督も福岡大附大濠高の出身で故・田中國明監督に教わりましたが、当時と今で違いはありますか?

「違いはありますね。我々の高校時代は、大濠はサイズがあって動ける選手も多く、有利な部分もありました。今は全国的に見ても留学生を擁するチームが多く、そこに対してどうアタックしていくかが問われている時代です。そのことによって大濠のビッグマンたちがアジアや世界に出たときに、自分よりも大きく、能力のある選手たちとどう競っていくのかという学びがたくさんあるのも事実です。この辺りの変化というものはあると思っています」

 

――選手のサイズを大きくすることに関しては、どのように考えていますか?

「サイズのある選手たちがそのようのことができれば、将来的にも非常に魅力的なバスケットボールで、そういうチームになると考えています。こういう理想を持ちながら、指導をしているところです」

 

――5人全員がリングに正対し、ポジションレスでプレーする場合、サイズのある選手が当然ポジションをアップしていくと思います。その部分で片峯監督が難しいと感じている部分はどのようなことでしょうか?

「一番はファンダメンタル部分の未熟さが挙げられると思います。例えば、190㎝と180㎝の選手を比べたときにファンダメンタルでの差があり、その部分でのミスなどが高校に入ると出てきます」

  ――それはなぜだと思いますか? サイズの小さい選手の方が技術の習得において早熟だということでしょうか?

「それはあるかもしれません。また、大きい選手だからリングに背を向けてプレーしたり、小さい選手だからハンドリングから練習したり…こういう部分に育成の難しさがあると思っています。その結果が、18歳を過ぎた頃で『さぁ、世界と戦うぞ!』といったときに壁にぶつかっているような気がします。そういったことを大濠でビッグマンを預かったときに感じていますね。

 高校に入ってきて、リングを背にしてボールをもらおうとしたり、ドライブもドリブル1つですぐにリングに背を向けたり…この意識や考え方を変えることから教え始めるパターンがとても多いです」

※②へ続く

 

 ほかにもビッグマンを育てるために必要なファンダメンタルなど、福岡大附大濠高の練習を紹介!

 

 

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 今後もプロからミニバスまで、性別問わず幅広いカテゴリーのコーチが登場予定。

 

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《受付を終了いたしました》

 

(月刊バスケットボール)



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