月刊バスケットボール5月号

大学

2020.09.28

カレッジシーズン到来! 感染防止対策をしながら関東大学女子リーグ開催中

 9月19日〜11月8日の期間、「第70回記念 関東大学女子バスケットボールリーグ戦」が開催されている。70回の節目を迎えた今年、1部から4部まで全71校が参戦。関東女子の頂点を争うだけでなく、インカレへの出場権11校とそのシード権をかけた戦いを兼ねている(なお今年度は入替戦、自動昇格、自動降格などを行わない。今年度の順位は来季に反映しない)。

 

 新型コロナウィルスの感染拡大により、春のトーナメント(選手権大会)と新人戦はやむなく中止に。現在も国内の感染状況は楽観できないが、それでもさまざまな感染予防対策を講じ、大会方式を従来と変更するなどして開催にこぎつけた。

 

ベンチでもマスク着用(写真は筑波大)

 

 例えば1部は、全8チームによる1回戦総当たり(各7試合)+上位・下位4チームずつの2次リーグ戦(各3試合)。また、すべて無観客試合で、エントリー外の部員をはじめ保護者、卒業生、一般観客の立ち入りは一切できない。そのほか、ベンチのイスは間隔をあけて前後2列で交互に並べられ、試合中でもベンチメンバーやスタッフはマスク着用、タオルやドリンクの共有を避ける、ハイタッチはなしなど、できる限りの予防の工夫がなされながら試合が進められている。(※関東大学連盟のHPで「参加者向けガイドライン」「感染予防マニュアル」「大会運営ガイドライン」「バスケットボールの新しい活動様式」が公開中)

 

 

 9月21日に開幕した1部は、9月26日時点で全チームそれぞれ3試合を消化した。東京医療保健大、白鷗大、拓殖大、筑波大がいずれも3戦全勝で、東京都以外で開催される試合を棄権している早稲田大を含めた残りの4チームは3戦全敗。すなわち前年の結果で上位と下位が相まみえるリーグ前半戦は、はっきりと明暗が分かれる形となった。今後、リーグ後半戦は上位同士、下位同士の対決となり、2次リーグに向けて順位も動いていくだろう。

 

拓殖大の絶対的司令塔・藤田

 

 白鷗大の佐藤コーチが「本来ならば夏にたくさんゲームをこなしていろいろなパターンを作っていくのですが、今年はそれができなかった。だから試合をやりながら作っていく必要があります。数試合ではありますが、その中でいろいろなことを試したい」と語るように、今年はどのチームも例年にまして試合を重ねながらチームを構築していくことになる。特に大学での試合経験が浅い下級生は、戦術のみならず大学の体の当たりやスピードにも慣れていく必要があるだろう。

 

白鷗大は神崎&今村の2ガードに注目

 

 何よりこうしたコロナ禍で、「今日試合ができたからって、明日もできるとは限らない。先のことを見るのではなく、一戦一戦全力で戦いたいです」とは筑波大の柏倉コーチ。佐藤コーチも「普段当たり前だったことが当たり前ではなくなった。練習できること、ましてや公式戦をすることがこんなにも大変なことなのだと選手たちは実感していると思います。バスケットボールをやれる幸せを感じながら、いろんな方に感謝しながら戦っていきたいです」と話していた。

 

東京医療保健大を引っ張る赤木

 

※リーグ戦のレポートや注目選手、各チームの模様は10月24日発売の月刊バスケットボール12月号で!

 

(月刊バスケットボール)



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