月刊バスケットボール5月号

NBA

2020.09.18

【ジョエル・エンビード×UNDER ARMOUR】バスケットと出会いNBA選手になるまで

 

 高さと強さ、巧さを駆使して新世代のセンタープレーヤーとしてNBAで大活躍するフィラデルフィア・セブンティシクサーズのジョエル・エンビード。試合中に見せる豪快なプレーに加え、屈託のない笑顔や相手選手を挑発するようなジェスチャー、SNS上で有名女優をデートに誘ったりとプレー面以外でも多くの話題を振りまく男だ。

 

 現在26歳のエンビードがバスケットボールを始めたのは16歳の頃。カメルーンで生まれ育ち、バスケットと出会うまではヨーロッパでプロバレーボール選手になることを夢見ていた(エンビードの父はバレーボール選手)。しかし、10年前のNBAファイナル、レイカーズ対セルティックスのシリーズを見てバスケットに魅了された。コービー・ブライアントのプレーに夢中になったのだ。時を同じくして、あるコーチからNBAのキャンプに誘われ、才能を見いだされると、ほどなくして渡米することとなった。痩せこけた背の高い少年に訪れた突然の転機だった。

 

 わずかな期間でアメリカにたどり着いたこの話だけでもシンデレラストーリーのようだが、大学進学の際にも全米の強豪カンザス大に進むことができ、抜群のフットワークを駆使した多彩な得点スキルから「アキーム・オラジュワン(元ロケッツほか)の再来」と呼ばれることも少なくなかった。良き指導者とチームメイト、奇跡的なチャンスに恵まれたことでエンビードの才能は瞬く間に開花。気が付けば渡米してたったの3年でNBA選手になってしまったのだ。

 

 ケガによりデビューまで2年の歳月を要したが、NBAでもインサイドにアウトサイドに圧倒的なパフォーマンスを見せており、プレーした4シーズンで3度のオールスター、2度のオールNBAチームに選ばれている。現在のNBAではビッグマンであっても3Pシュートが必須スキルに数えられているが、ビッグマンの進化を促した先駆者の一人は間違いなくエンビードだ。

 

 彼自身が契約するアンダーアーマーから自身の名を冠した初のシグネチャーシューズ「UAエンビード1」が発売されたことがエンビードの影響力を表す何よりの証拠だろう。一人のアスリートにとどまらない存在となったエンビードは、母国カメルーンやアフリカの子どもたちにとっては英雄であり、あこがれ眼差しを向けられる存在だ。

 

 今季はプレーオフ1回戦で無念の敗退を喫したが、自身にあこがれる子どもたちや支えてくれた人たちに今度は自分が多くを与えていく番。シグネチャーシューズのリリースと共に「バスケットボールは自分に全てを与えてくれました。これからは(アンダーアーマーとの)パートナーシップを通して、バスケットボール以上のことをしていきます」と決意を込めたエンビード。

 

 茶目っけあるキャラクターの裏に確固たる信念と情熱を持つエンビードは、これからも多くの影響力を与える一人としてNBAで活躍を続けていく。

 

 

#21 ジョエル・エンビード Joel Embiid

フィラデルフィア・セブンティシクサーズ213cm127kgC-F/カンザス大

フィートの長身を持ち、ポストアップとフットワークを武器にペイントエリアを支配。加えて3Pシュートやミドルジャンパーもうまく、時に自らボールプッシュすることもできる器用さも持ち合わせる。現役最強センターの呼び声も高い新時代の万能型ビッグマンだ。

 

 

 

ジョエル・エンビード

初のシグネチャーシューズ

アンダーアーマー「UAエンビード1」

9月19日に発売

 

 

 

■商品名:UAエンビード1
■サイズ:25.0cm - 30.0/31.0cm
■価格:¥12,500 (税抜)
■カラー:Black / Steel / Black (001)
■発売日:2020年9月19日(土)
■販売店舗:アンダーアーマーブランドハウス新宿/ 心斎橋/アンダーアーマー公式サイト https://www.underarmour.co.jp/ja-jp/
※10月3日に一部スポーツ量販店と専門店にて発売

 

(月刊バスケットボール)



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