月刊バスケットボール6月号

オーストラリア挑戦の馬場雄大(メルボルン・ユナイテッド)へ直撃インタビュー!

 8月25日発売の最新号、『月刊バスケットボール10月号』にて、オーストラリアNBLのメルボルン・ユナイテッドへの移籍が決定した馬場雄大への独占インタビューを掲載。連載企画“神田れいみのタイムアウト”の拡大スペシャル版として日本の未来を担う若き逸材のGリーグでの1シーズン、そして将来的なNBA入りを見据えた今回のオーストラリア挑戦に関してたっぷりと話を伺った。

 

 ここではその一部を抜粋し、紹介する。

 

 

Gリーグでの1シーズンについてはどんな期間でしたか?

 本当に自分のバスケット史上一番の苦労があって、そこから試合に出られるようになって結果をある程度残すことができました。アップダウンの激しいシーズンでしたが、それがすごく刺激的で『やっぱりこの世界でやっていきたい』と強く思った充実したシーズンでした。練習でいくら頑張っても試合で結果を残さなければ使ってもらえないので、最初は短い出場時間の中でもいかに集中して結果を出すかにフォーカスしました。最初はボールもあまり回ってきませんでしたが、であれば死に物狂いでディフェンスをしてという少しの積み重ねで少しずつ出場時間が増えていきました。それによって最終的には長いプレータイムをもらえたんじゃないかなと思います。

 

プレシーズンでNBAのコートに実際に立ってみてどうでしたか?

 いやあ、もう…! でも、外から見ている方がずっとすごいなというのは感じました。実際にコートに立つとどのアリーナも大きな違いはないですしね。ワクワク感はすごく強かったのと同時に『ここがゴールじゃないんだ』というのを強く感じて『また頑張ろう』と思いました。全てが刺激的でした。ルカ(ドンチッチ)や(クリスタプス)ポルジンギスと過ごした1日1日、彼らのバスケットに取り組む姿勢もそうですし、一人一人にそれぞれの世界観があってこそあそこまでのレベルになれている選手たちです。実際にマッチアップして体感する空気感などの1秒1秒が僕が目指してきたところそのものでした。NBAをNOWで体験できたのはすごく大きかったです。もう必死、120%を出すしかないです。僕は言葉で細かく状況を伝えることができないので、プレーで示すしかありません。だからこそ集中力というのはものすごかったし、何も考えていませんでした。とにかく必死です。

 

移籍決定についてはどのような心境ですか?

 過去にオーストラリアでプレーした日本人選手はあまりいませんし、アメリカは(新型コロナウイルスの影響で)どうなるかわからない状況なので、「スマートな決断だ」と言ってくれる方が多いです。でも目標がNBAであるという部分はブラさずにやっていこうと思っています。今はメルボルンや市の周辺の島について書かれた本を買ったりしていますね。街自体がすごく住みやすいところで、何年も連続で『世界の住みたい街ランキング』で上位に入っています。今のところ特に『ここに行ってみたい』というのは考えていませんが、街の人もみんな優しいという話を聞くので楽しみにしています。

 チームとしてのレベルも高いし、アリーナもすごく大きいんですよ。1万人以上収容できるようなアリーナを持っていて、日本でいう横浜アリーナ、Bリーグファイナルのような雰囲気を毎試合体感できるということですごく楽しみにしていますし、オーストラリアのバスケットに早く触れたいなと思っています。メルボルンはファンもすごく熱狂的なので結果を残さないと厳しいことも言われるみたいですけど、それを良いプレッシャーと捉えていますし、向こうの方々に日本のバスケットに触れてもらう良い機会にもなると思うのでそういった面でも頑張りたいなと思います。

 

 全編は最新号をお楽しみに!

 

(月刊バスケットボール)



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