月刊バスケットボール5月号

月バス新連載『B IS FOR BASKETBALL』

バスケットボールのABC Part1 Swish

 

 ここでは月刊バスケットボール2020年10月号151ページに掲載した、バスケに関する英語表現を紹介する新企画『B IS FOR BASKETBALL』を補足しています。ぜひ誌面も併せてお読みいただき、バスケで英語を楽しんでいきましょう!
文=柴田 健 語学監修=Jorge Ribeiro, Michael Steenstra 絵=YU

 

 

 新しく始まった『B IS FOR BASKETBALL』は、バスケットボールに関連する英語表現を毎号紹介する企画です。学習するというよりも楽しむことが目的。固くならずリラックスして、月バス誌面とこのページのテキスト、さらにここで紹介している動画を一緒にご覧いただくと、結構楽しんでいただけるのではないかと思います。第1回目はswishという言葉を選びました。


このswishという言葉はもともと、物と物がこすれあう際の摩擦音に由来しており、バスケットボールではボールがネットを通過するときの音に関連づけて、リングのど真ん中を通過する、リムに触れさえもしない最高のショット、あるいはそのようなショットを成功させること自体を指すようになったようです。


発音記号はswíʃで、s、w、i、shの4つの音素に分けられます。かな書きすればどうしてもスウィッシュとかスウィシュのように書きたくなりますが、スとシュにあたる部分はあくまでも近しいかなが当てられているだけで、実際にはウ行ではありません(発音例は動画もご参照いただけたらと思います)。

 月バス誌面では、swishを含むライム(韻を踏んだ文章)を一つ紹介しています。ライムが英語の習得に大変効果的だというのはよく聞きますし、長年NBAの取材で月バスとHOOPを支えてくれたJorge Ribeiroが、現在パサディナ シティー カレッジで英語の非常勤講師を務めているので相談してみると、「そのとおり」という返答だったので、これを毎号続けていくことにしました。

 

 そこで、オリジナルの例文を作ってMichael Steenstra(近年NCAAやNBAの取材でお世話になっていきた記者)に示したところ、「こうしたほうがよいのではないか」と返ってきたのがこの文章。前半にw、s、shが繰り返し出てきてリズムがとりやすいですが、後半はthが2度出てきて難しいです。


動画ではこれを4度繰り返す形にしており、徐々にスピードが速くなっていますので、チャレンジを楽しんでいただけたらと思います。

 

 

swishと似た意味を持つ表現

 

 月バス誌面の最後では、似た意味を持つ表現(synonym)を3つ紹介しました。

 

Hit nothing but net
Hit nothing but nylon
Hit nothing but the bottom of the net

 

 微妙な違いを持つ3つの表現ですが、どれもswish同様、基本的に「ど真ん中に入れる」という意味合いで、月バス読者やこのページをご覧いただいている皆さんにはなじみがあるかもしれませんね。動画の後半でもこれらの表現を紹介していますので、ぜひ併せてご覧ください。
これからしばらくの間は、毎号の誌面に合わせて『B IS FOR BASKETBALL』関連の動画と記事をウェブでも投稿していく予定です。ぜひそちらもご覧いただき、一緒にバスケで英語を楽しんでいきましょう!

 

このイラストを手掛けたYUの公式YouTubeもぜひチェックしてみてください。『YUの訪問先【YU's Journey】』
https://www.youtube.com/channel/UCMzItLndJPcPmywC28AWQJA

 

(月刊バスケットボール)



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