月刊バスケットボール5月号

メルボルン・ユナイテッド(オーストラリアNBL)入団の馬場雄大が記者会見を実施「自分の夢とチームのために全力を尽くす」

 7月19日、昨季NBA Gリーグのテキサス・レジェンズに所属した馬場雄大がオーストラリアNBLのメルボルン・ユナイテッドに入団することが発表された。それに際し、翌20日に東京都内にて馬場が記者会見を実施。

 

 ユナイテッドは1984年にNBL入りしたクラブで、過去4度(93年、97年、06年、08年)のリーグチャンピオンに輝いている。昨季はリーグ4位の15勝13敗を記録した。現役ではワールドカップ予選で日本を苦しめたスコアラーのクリス・ゴールディングが所属し、NBAのサンアントニオ・スパーズで活躍するパティ・ミルズは同クラブ出身選手だ。

 

 昨季はGリーグで41試合(うち5試合は先発)に出場し、平均19.6分の出場で6.3得点、2.5リバウンド、1スティール、FG成功率50.3%、3P成功率41.1%という成績を残した馬場。特にシーズン後半のノーザンアリゾナ・サンズ戦(現地時間1月31日)では6本中5本の3Pシュートを沈め、キャリアハイの19得点。レジェンズの勝利に大きく貢献したこの試合は印象深く、馬場への関心も高まっていた。

 

左からジェラミー氏、馬場、三屋裕子JBA会長

 

 ユナイテッドへの入団について馬場は「メルボルン・ユナイテッドとサインできたことを本当に幸せに思っています。チャンスを与えてくれたチームに感謝していますし、アジアでもレベルの高いオーストラリアでプレーできることを楽しみにしています。自分の夢とチームのために全力を尽くしていきます」と意気込み、入団の経緯については「(昨季)Gリーグはシーズンが中止になり、再開のめどもまだ立っていません。そんな中でリーグが再開するまでの間にゲーム感覚を失わないためにも、どこかのチームに所属したという思いがありました。僕の一つの課題として英語が挙げられていたので英語圏でプレーしたいという思いもあり、エージェントがオーストラリアにアプローチをしてくれて、ユナイテッドが興味を示してくれました。」と説明。

 

 会見に同席したユナイテッドの相談役ジェレミー・ヴォグラー氏は「ポジティブで果敢に攻めていく姿勢を評価している。ディフェンスとシュート力も期待でき、特にシュート力は今後のプレーの中でも期待できるという評価をマーベリックスの関係者からも聞いています」と馬場への評価について話してくれた。

 

 馬場自身はオーストラリアでもプレーについて「期待しているのはチームとしての組織力です。Gリーグはチームではありましたが、全員がNBAに上がりたいという集団で、チームメイトがカットされたり、新しい選手が入ってきたりということもあり、一つのチームとして1年間やってきたという感じではありません。NBLではチーム一丸となってチャンピオンシップを目指していきたい。日本よりもフィジカルよりも上だと思うので、そういったレベルの高いところで戦えるのは期待している部分です」と笑顔を見せた。

 

 スラッシャーとしての評価に加え、Gリーグで課題となっていたアウトサイドショットの精度アップに成功した若武者は、近年のトレンドとなっている海外リーグからのNBA入りを目指し、新天地オーストラリアで挑戦を続けていく。

 

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(月刊バスケットボール)



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