月刊バスケットボール5月号

Bリーグ

2020.07.13

B.LEAGUE 2020-21シーズンの開幕カードが発表! 昨季リーグトップ2の勝率を残したA東京と川崎が激突

7月13日、都内にて開催された記者会見で「B.LEAGUE 2020-21 SEASON」の開幕カードが発表された。注目の開幕戦は昨季リーグ最高勝率を誇ったA東京(32勝9敗)と同2位の川崎(31勝9敗)がA東京のホーム、アリーナ立川立飛で10月2日に激突。両クラブ共に昨季の主力選手のほとんどが残留したこともあり、チームケミストリーの面でも開幕戦からハイレベルなゲームを見せてくれそうだ。

 

フォトセッションもソーシャルディスタンスを守って行われた

 

 新シーズンのテーマは『HANDS UP』。競技者ならディフェンスの際に一度は耳にしたことのある言葉だろう。「試合終盤の疲れている状況で手を上げてディフェンスをすることは非常に大変」と進行を務めた佐々木クリス氏。苦しい状況でもみんなでこの状況を乗り越えていこうという意味が込められているこのテーマは、まさに新シーズンにぴったりのテーマだ。

 

 ただ、「東京オリンピックに向けて何が何でもお客様を会場に迎えて試合を開催したい」(島田チェアマン)という強い意志をリーグとして持っている一方で、開催に向けては慎重に状況判断をして対応していくこととなるだろう。現段階では選手・クラブ関係者への2週に一度のPCR検査(シーズンで18回を予定)をはじめ、観客の入場制限や入場口にてサーモグラフィで体温チェック、マスク着用にアルコール消毒などの対策が講じられる予定だ。

 

「各クラブにすばらしい選手がたくさんいます。すばらしいチームもたくさんあって、それを見せられないのは心苦しいです。こうした選手たちのプレーをファンの皆さんに届けたい」と島田チェアマン。

 

 開幕戦を戦う両クラブの代表として登壇した田中大貴(A東京)と藤井祐眞(川崎)はそれぞれ新シーズンに向けて目標を設定。田中は『欲』、藤井は『挑戦』と記した。「東京オリンピックもありますし、もっと成長したいという思いもあるので、良い意味で欲を出していけばいいシーズンになると思います」と田中。一方の藤井も「僕らは一度もチャンピオンになったことがないので優勝への挑戦、そして今までとは違ったシーズンになるのでそういった意味でのリーグとしての挑戦という意味も踏まえてこの言葉を選びました」と語った。

 

 いずれにしてもリーグと選手、各クラブの思いはただ一つ。“早くファンのみさんの前で試合を開催したい”という思いだ。会見では2021年のオールスターゲームの開催地も発表。開催地は茨城県水戸市にあるアダストリア水戸アリーナとなる。Jリーグやプロ野球が入場制限などを取り入れてシーズンを進めているように、Bリーグも着々と開幕へ向けた準備を進めている。

 

(月刊バスケットボール)



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