月刊バスケットボール5月号

Bリーグ

2020.06.10

「新型コロナに打ち勝ち、超えていく」Bリーグ新チェアマンに島田氏

 

 Bリーグは大河正明チェアマンの6月30日付けでの退任にともない、次期チェアマン候補者となった島田慎二氏(現千葉ジェッツふなばし代表取締役会長)の会見を行った。6月10日の臨時会員総会にてチェアマン候補者として満場一致で決議されたことで、事実上チェアマン就任が決定した。

 

 4月初旬にチェアマン就任の打診を受けたという島田氏は「難儀なときのオファーだとは思いましたが、理事会の承認など、状況がクリアされるならば受けますと即答しました」と語り、「千葉ジェッツを8年半経営してきましたが、倒産するかもしれないといったところからのスタートでした。bjリーグ、NBL、Bリーグと3つのリーグを経験してきているのも私ぐらいだと思いますし、危機から成長のフェーズへと導いた経験が役に立てるのではないか」と現在の新型コロナウィルスの感染拡大によりダメージを受ける各クラブ、リーグにとって力になれることをアピール。「この危機をB.Family、バスケットボール界全体でコロナに打ち勝ち、超えていくことで『Beyondコロナ』の時代を迎えたい。コロナで苦しい状況だからこそ、変革を起こし、スポーツ、バスケットボールの新しい社会的意義を作り上げることで、日本を元気にしていきたい」と語った。

 

 また、今回のチェアマン就任により、離れることになる千葉ジェッツについては「ジェッツは自分の体の一部」とその愛着を表しながらも「自分は切り替えることができる性格。ジェッツの経営も安心して任せられる状況ですし、割り切ってリーグ全体のことを考えていきます。逆に、ジェッツには厳しく接するくらいの気持ちでなければ、他のクラブからも不満が出てくると思いますから」とこれからの立ち位置を強調した。

 

 JBAの三屋裕子会長は、大河チェアマンへの感謝を表しつつ、「Bリーグは新たなチェアマンを迎え、次のフェーズへ入っていきます。これはBリーグのことだけでなく、バスケットボール界全体が次のフェーズに入るタイミングだと思っています」とコメントを発表した。

 

(月刊バスケットボール)



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