月刊バスケットボール5月号

【NBAのアレコレvol.36】ユーロステップを世に浸透させた左利きのシックススマンの名は?

月バス.com限定配信の「NBAのアレコレ」。今回は36弾をお届けします。「NBAをこれから見はじめたい!」「NBAについてもっと知りたい!」というアナタへ、月バス編集部が毎週一つずつNBAにまつわるマメ知識をQ&A方式で出題! 「これは知っているよ」というライトなものから「へぇ~」と思わず口にしてしまうようなディープなものまで幅広く紹介していきます!

 

 前回のお題は「ユーロステップを世に浸透させた左利きのシックススマンの名は?」でした。

 

 正解は…マヌ・ジノビリ(元スパーズ)

 

 1999年の2巡目57位。…57位。非常に低い順位で指名されたジノビリはドラフトから3年後の2002年に満を辞してNBA入りを果たしました。後にティム・ダンカン、トニー・パーカーと共にNBAの歴史上でも屈指の長期王朝を築くマヌですが、ドラフト指名された時点ではほとんどのファンがその存在を知らない無名選手でした。

 

2015年のファイナルではクリス・ボッシュ越しに豪快なダンクを叩き込んだ

 

 しかし、いざNBAでプレーするとその独創的なリズム、見る者の度肝を抜くようなパスでバスケットボールの常識を覆すようなプレーを連発。その象徴的なプレーがユーロ・ステップでした。今ではNBAのほとんどの選手が当然のように使うこのスキルは、シュート前のステップを左右に振ってディフェンスをかわすというもの。しかし、ジノビリがこのムーブをやり始めた当初は「トラベリングではないのか?」と多くの人々が錯覚するかのような見慣れない動きだったのです。

 

 もっとも、ジノビリが所属するのはNBAでも一二を争うほどに厳格なグレッグ・ポポビッチHC率いるスパーズ。その中であれだけは派手なプレーを連発していたので、ある日の試合後にポポビッチHCから「そんな派手なパスじゃなくて、もっと効率の良いパスは出せないのか?」と指摘を受けました。そのときにジノビリは「俺はマヌだ。これが俺のスタイルなんだ!」と答えたそうです。これにさすがのポポビッチHCもジノビリのスタイルを認めざるを得なかったことでしょう。

 

 ちなみにスパーズでチームメイトだったマット・ボナーは気に入った紫色のシューズを試合で着用しようとしたところ、ポポビッチHCに却下されたとか…(笑)。 

 

Q.禅マスターと呼ばれた名将の名は?

ヒント…コーチとして計11個のチャンピオンリングを獲得しました。

 

 答えはうんちく、第36回のお題と共に5月8日(金)公開!

 

(月刊バスケットボール)



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