【中国インターハイ2016記者の目】ディフェンス+αの力
大会前から本命不在だった群雄割拠の男子を制したのは、福岡第一。 2009年以来、7年ぶりの頂点に立ち、代々継ぎ足している応援旗には「インターハイ16優勝」という輝かしい成績が書き加えられる。 そんな福岡第一の勝因は何と言っても強固なディフェンス、そして速さを生かしたオフェンスだ。 ④重冨周希、⑤友希の前線からの激しいディフェンスに全員リバウンド、そして朝練から走り込むことで鍛えられた脚力。 初戦から6試合を戦いながら「あと1試合はできます」(重冨周希)と言う。 また彼らに引っ張られる形でほかの選手も成長し、新チーム当初の“重冨兄弟”のチームから総合力が格段に上がり、夏を制すに相応しいチームに変貌を遂げた。 全国大会のレベルで、「攻撃が武器だ」というチームは少なく、程度は違うもののどんなチームもディフェンスから活路を見出していく。 ただ当然ながらディフェンスだけで勝てるほど、全国は甘くない。 勝ち上がっていくためには、ほかのチームを圧倒する+αの力が必要になる。