【コービー・ブライアント追悼コラム】3.28はものすごい日
コービー・ブライアントのキャリアを振り返ると、バスケットボールの歴史に大きなインパクトを印した日というのがいくつも見つかります。今この文章を書いている2020年3月27日にそういったことに思いを馳せると、その中の一つが明日ということになります。
文=月刊バスケットボール編集部
この日、3月28日は、今から17年に、コービー・ブライアントが当時ワシントン・ウィザーズに所属したマイケル・ジョーダンと最後に対戦した日です。
このサイトをご覧の方なら、結果はご存じでしょう。でも書いておくと、108-94で勝利したのはコービーのレイカーズで、コービー自身は55得点、5リバウンド、3アシスト、3スティールという爆発的なスタッツを残しています。一方ジョーダンも、23得点に4アシスト。フィールドゴール成功率も20本中10本成功させ50%と、まずまずのスタッツラインを残しました。
2003年の“3.28最終決戦”は、歴史の節目となるビッグゲームとして当時話題を呼びましたし、今でも語り草になっているのはご存じのとおり。3月28日は「すごい日」なのです。
コービーは3連覇した翌シーズンであり、ジョーダンにとっては現役最後のシーズン。これがその72試合目でした。この年に40歳になったジョーダンに対し、コービーは24歳。バリバリ、キレッキレのブラックマンバが、“神様”に対し最大限の敬意を示した形となりました。
年長のレジェンドに花を持たせたらどうなんだ?――ブラックマンバにそれは通じないということでしょう。しかしそのような“ガチのつきあい”は真に周囲から受け入れられていたと思います。2月24日にコービーとジアナ、そして今回の事故でこの世をあとにした方々の告別式としてステイプルズ・センターで催された「Celebration of Life」での、ジョーダンのスピーチから、多くの方がそれを感じられたのではないでしょうか。
厳かに催されたこの式典については、また別の機会に…。
コービー追悼特設ページ『Dear Kobe Bryant』
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(月刊バスケットボール)