【好評連載中!】東芝レッドサンダース 初優勝に向かってダッシュ! 試練を乗り越えて悲願達成だ! 『今週の1枚』 ~月刊バスケットボール編集部が過去に掲載してきた写真の中から1枚を厳選。当時の出来事や選手たちの活躍ぶりを振り返る(38)~
このコーナーでは、今まで月バスが掲載してきた写真の中から、編集部が独自の感覚で1枚をピックアップ。その当時の記事をもとに、選手たちの活躍ぶりを振り返ります。
今週はこの1枚を紹介!
東芝レッドサンダース
初優勝に向かってダッシュ! 試練を乗り越えて悲願達成だ!
(1999年4月号)
スティーブ・バード、フレデリック・ルイスが加入し、吉田ヘッドコーチがベンチの指揮をとって3シーズン目を迎えた東芝。ここ3年、主力に変動がなく、組織力はリーグで1,2だ。
成績のほうも3位→2位と階段を一歩ずつ上るようにアップ。当然、今シーズンは周囲からも“優勝”のムードが高まっている。
「2年前に取材されたときに若いチームだから優勝するには時間が必要だと言ったと思うけど、とにかく優勝するために何が必要だとかじゃなくて、やっとうちの優勝するときがやってきたんだ」と、チームの精神的支柱となっているバードは自信あり気に言う。
しかし、ここにきて東芝に問題が発生した。オールジャパンの1回戦で右手首を痛め欠場が続いていたポートマンが、その後の検査で舟状骨骨折と診断され、今季の出場は絶望となったからだ。2月9日にはその経過が選手たちに告げられ、ポートマンは11日に帰国、手術することになった。
V4を虎視眈々と狙っているいすゞの連覇を阻止する可能性がある東芝にとって、ポートマンの戦列離脱はかなりの痛手である。特に、バード、ルイスにかかる負担は大きくなるが、2人はむしろプラスに考えている。
「僕とフレッド(ルイス)はアメリカにいたときから何年も一緒にやってきているので、こういうアクシデントも初めてじゃない。それよりも逆に楽しみなんだ。これからプレーオフに向けて、2人がどれだけ頑張れるか挑戦できるからね。もちろん、カートがいなくなった不安はあるけど、代わりに日本人プレーヤーの誰かが入ってやってくれると信じているから」とバード。
来週もお楽しみに!
(月刊バスケットボール)