月刊バスケットボール6月号

【好評連載中!】自主的な走り込みが実を結び・・・『今週の1枚』 ~月刊バスケットボール編集部が過去に掲載してきた写真の中から1枚を厳選。当時の出来事や選手たちの活躍ぶりを振り返る(36)~

 このコーナーでは、今まで月バスが掲載してきた写真の中から、編集部が独自の感覚で1枚をピックアップ。その当時の記事をもとに、選手たちの活躍ぶりを振り返ります。 

 今週はこの1枚を紹介!

 

自主的な走り込みが実を結び・・・

 (1990年11月号)

 

 

 

 ライバルに5連敗。雄新はこの1年、城西中に負け続けて2位に甘んじてきた。その雄新が県大会決勝で、ライバルに初めて勝ったのだ。

 

 今年の雄新は小粒だが、スピードと激しい守りが武器のチーム。個人技もうまかったが、受け身になったときのもろさがあった。それが城西戦では敗因につながっていた。この克服にチームは懸命に取り組んできた。「今年のメンバーは練習熱心。“強くなりたい”という思いが強い」と語る篠崎監督。体育館使用が遅い時間の日は、練習前にロードワークをこなしてしまう。山の上にある松山城まで往復ランニング。3㎞の平地プラス坂道は「実質10㎞ぐらいのしんどさがある」と、篠崎監督は語る。

 

 雄新のメンバーは、この走り込みを自主的にやってきたのだ。また、体力トレーニングも欠かさず、ジャンプ力が10cm以上伸びた選手がいる。

 

 そんなひたむきな努力が、精神力の強さにつながった。県大会決勝では、会心とも思える出来でライバルに快勝。篠崎監督も「あのときの選手の涙は、本当にすばらしかった」と、感慨深げだ。雄新はこの優勝でさらに四国1位をもぎとり。3年ぶりの全中出場を遂げたのだった。

 

 来週もお楽しみに!

 

(月刊バスケットボール)

 



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