月刊バスケットボール5月号

【好評連載中!】「第18回内閣総理大臣杯争奪 日本車椅子バスケットボール選手権」 東京WBC、6年ぶり3度目の∨! 『今週の1枚』 ~月刊バスケットボール編集部が過去に掲載してきた写真の中から1枚を厳選。当時の出来事や選手たちの活躍ぶりを振り返る(29)~

 このコーナーでは、今まで月バスが掲載してきた写真の中から、編集部が独自の感覚で1枚をピックアップ。その当時の記事をもとに、選手たちの活躍ぶりを振り返ります。 

 今週はこの1枚を紹介!

 

「第18回内閣総理大臣杯争奪 日本車椅子バスケットボール選手権」

東京WBC、6年ぶり3度目の∨!

(1989年7月号)

 

 

“ガッシャーン”と車椅子同士がぶつかり合い、勢いあまって選手がころげ落ちる。

 大丈夫かな? と思ってみていると、みんな平気なプレーで続けていく。

 年々、盛んになりつつある車椅子バスケット。全国大会も今年で18回を数え、参加チーム数も着実に増えてきた。またレベルもアップしており、本大会も緒戦から激戦が相次いだ。

 

 この熱い戦いの中、決戦に進出したのは、東京代表の東京WBCと関東地区代表のパラ神奈川SC。両チームとも本大会では、常連中の常連で強豪チームとして知られている。

 試合は、神奈川#9伊藤のスピードあるカットインに対し、東京は#16堀江のゴール下シュートで対抗。一進一退の展開となったが、10分過ぎから東京はうまいディフェンスでリズムをつかみ始める。

 後半に入っても、東京は快調な攻めを見せ、#15星のミドルシュート、堀江のうまいアシストなどで、着実に加点。対する神奈川は伊藤、#11土屋を中心に必死の反撃を見せるものの、東京のうまい攻守の前に僅かに及ばず。結局、東京が74―46のスコアで逃げ切り、6年ぶり3度目の∨を飾った。

 

 東京の全員が得点できる攻撃力が特に光った一戦でもあったが、熱戦を終えた両チームには、観客席から惜しみない暖かい拍手が送り続けられていた。

 

 来週もお楽しみに!

 

(月刊バスケットボール)



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