【好評連載中!】松下電器 斉藤の抜けた穴を埋められるか。 より混戦模様の今リーグは機動力で4連覇に挑戦! 『今週の1枚』 ~月刊バスケットボール編集部が過去に掲載してきた写真の中から1枚を厳選。当時の出来事や選手たちの活躍ぶりを振り返る(26)~
このコーナーでは、今まで月バスが掲載してきた写真の中から、編集部が独自の感覚で1枚をピックアップ。その当時の記事をもとに、選手たちの活躍ぶりを振り返ります。
今週はこの1枚を紹介!
松下電器
斉藤の抜けた穴を埋められるか。
より混戦模様の今リーグは機動力で4連覇に挑戦!
(1987年1月号より)
今期、王者・松下電器はリーグ4連覇に挑戦する。
チームは過去(第13回~15回)に3連覇を遂げているが、V4は住友金属に阻まれている。
リーグとオールジャパンの2大タイトルを制した昨年のメンバーから今期は野口と斉藤が抜けた。野口は今シーズンからアシスタント・コーチとしてベンチ入りする。
この2人の抜けた穴はどうかといえば、やはりセンター斉藤の抜けた穴は大きい。ガード、フォワード陣に厚い選手権を誇る松下だが、センタープレーヤーとなると、昨年は沼田が抜け、苦戦を強いられる要因となった。そんな中でベテラン斉藤が円熟したプレーで2冠獲得の原動力となった。その斉藤が抜けたのだ。
斉藤の穴が大きいのは清水監督も認めるところで、その穴を一人で埋められる選手がいない現状では、唐木田、石原、そして田中(健)らをゲームの中でどう生かしていくかが課題といえよう。
当然、優勝をねらっていく 清水良規監督
「リーグへ向けて、現段階の仕上がり具合は、ケガ人も多くベストな状態ではないので、何ともいえない。今はチームとして成り立ってないので、いろいろなディフェンスを練習中だ。 リーグではやはりオフェンス、ディフェンス両面でのリバウンドが、最重点課題となってくるだろうが、これも開幕までの練習試合の中で繰り返しやっていき、克服したいと思っている。また今リーグは、一戦一戦を大切に戦っていき、機動力を中心とした、いわばどのような状況になっても、素早く対応できるような試合展開をしていきたい。いずれにせよ、今リーグではベストを尽くし、当然のことながら優勝、つまりリーグ4連覇をねらって頑張っていきたいと思う」
来週もお楽しみに!
(月刊バスケットボール)