月刊バスケットボール6月号

【OQT現地レポート】女子日本代表は追い上げ及ばずベルギーに敗戦。長岡「悔やまれますが自信も得られた」

 ベルギー・オステンドで行われている女子バスケットボールの東京オリンピック世界予選(OQT)。日本代表はベルギー代表に84-92で敗れて、通算成績を1勝1敗とした。

 

「自分がもっと続けて得点を取っていれば……あのペースでいけば40点取れたわけで、それが13点に終わってしまったことが悔やまれます」

 

 そう振り返るのは長岡萌映子である。高田真希の負傷により、現地に入って急きょスタメン起用されることになったパワーフォワードは、第1Qだけでチームトップの10得点を挙げている。しかしその後は得点が伸びなかった。

 

 

 ただ、長岡は一定の手応えも感じている。

 

「負けはしましたけど、世界ランクが格上で、しかもWNBAのMVPプレーヤー(#11エマ・メッセマン)がいるベルギーに対して、リツさん(高田)やアース(宮澤夕貴)がいなくてもこういうゲームができたことは自信にしていいと思うんです。自分もそこでアピールできたと思います。今後リツさんが復帰して、セカンドユニットに戻ったとしても、チーム全体として力が落ちない、スタメンとはまた違ったバスケットが展開できる、トム(・ホーバスヘッドコーチ)の選択肢にしっかり入れたんじゃないかと思います」

 

 点取り屋として名を馳せてきた長岡だが、今は得点だけではなく、リバウンドやディフェンスなどで体を張ることにも積極性を見せるようになってきた。文字どおりのオールラウンダーである。

 

 

「今日のことは勉強にしなければいけないと思うし、また明日も力が試されると思います。しっかりと切り替えてまた頑張りたいです」

 

 チームにとっても、長岡にとっても悔しい一敗だが、その目はまだ死んでいない。

 

 

(月刊バスケットボール/文・三上太、写真・加藤誠夫)



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