月刊バスケットボール6月号

【好評連載中!】勝つために努力する、これが人間形成の道 『今週の1枚』 ~月刊バスケットボール編集部が過去に掲載してきた写真の中から1枚を厳選。当時の出来事や選手たちの活躍ぶりを振り返る(24)~

 このコーナーでは、今まで月バスが掲載してきた写真の中から、編集部が独自の感覚で1枚をピックアップ。その当時の記事をもとに、選手たちの活躍ぶりを振り返ります。 

 今週はこの1枚を紹介!

 

 

勝つために努力する、これが人間形成の道

(1978年1月号)

 

群馬・藤岡市立東中学校

 

 藤岡市立東中学は、昭和51年に藤岡中学と美九里中学が合併し、開校した新興中学だ。この中学の女子バスケットボール部は2つの中学が合併したことにより、部員も増え、戦力は前にも増して強力なものとなったようだ。

 このバスケットボール部をコーチしている赤松範光先生(38歳・社会科担当)は合併前から指導され、今年で9年目が過ぎようとしている。

 

 3年間に渡る分校での生活は、先生の大きな自信、財産となり、藤岡中学へ転任後、女子バスケットボール指導の要請をもまったく経験はなかったが、二つ返事で引き受ける結果となった。

 そのときのことを「初めは生徒と一緒に入門書を読んだり、近くの中学のバスケット部の監督の先生に教えていただいたりして、テストの3日前以外は日曜、祝日はもちろんのこと、正月まで返上して練習や勉強を続けました」というように、努力を続け、急速の進歩で成長していった。

 そのかいあって指導して3年目で早くも県でベスト4に入賞したのをきっかけに、それ以降今年まで県内では絶えず上位を占めている。そのうち優勝2回、準優勝4回、また関東大会へは昨年のベスト4を最高として3回出場と輝かしい成績を残している。

 

「勝つために努力をする。その努力をするという事がバスケットを通じて中学生活の中で、ひとりひとりの人間形成をはかる事だと思う」という赤松先生の教育者としての信条のもとから巣立っていく選手たち。

 彼女たちはスポーツとはどんなものであるかを肌で感じとり、純粋なスポーツの意義を心得ているだけにどこまで伸び続けるのだろうか・・・。

 

 来週もお楽しみに!

 

(月刊バスケットボール)

 



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