月刊バスケットボール5月号

Bリーグ

2020.01.12

大接戦を制したSR渋谷が天皇杯を獲得

 1月12日、さいたまスーパーアリーナで開催された天皇杯決勝。川崎対SR渋谷の一戦は女子決勝とは対照的に、最後までもつれる大接戦となった。

 

 川崎はキャプテンで司令塔の#7篠山をケガで欠くばかりか、バックアップの#0藤井もインフルエンザで離脱するなど、満身創痍。しかし、そうした窮状にチームが一つになって勝ち上がってきた。対するSR渋谷の伊佐ヘッドコーチは「リーグ戦で対戦した時とラインナップも変わり、逆にやりにくさもあった」と話すものの、「われわれのゲームを遂行した」と試合開始からオールコートで激しいディフェンスを展開した。

 

 1Qは16-16と同点で終えたが、先行するSR渋谷を川崎が追う展開が続いた。2Qに入ると、SR渋谷の#9ベンドラメがスティール、ドライブとチームに活気を与え、主導権を握る。「試合の終盤にきいてくる」(#1関野)と、その後もSR渋谷は手薄な川崎のガード陣にプレッシャーを与え続けた。SR渋谷は多くの選手を起用し、出場時間をシェア、常に激しいディフェンスを展開した。オフェンスでも、ベンチから出てくる選手たちが、要所で3Pシュートを決めるなど、SR渋谷ペースで試合は進んだ。

 

 

 それでも川崎は4本の3Pシュートを決めた#14辻、26得点をあげた#22ファジーカスを中心に食い下がり、最終Qでは一時リードも奪ったが、最後まで手を緩めないSR渋谷のディフェンスの前に、78-73で涙をのんだ。

 

(月刊バスケットボール)



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