月刊バスケットボール5月号

Bリーグ

2020.01.11

天皇杯決勝はSR渋谷と川崎が対決!

 1月11日、皇后杯準決勝に続き、天皇杯準決勝がさいたまスーパーアリーナで開催された。

 SR渋谷対滋賀の一戦は、SR渋谷が先手を取る。#9ベンドラメが積極的にゴールアタックし、#2サイズがディフェンス、リバウンド、そしてオフェンスでも貢献度の高いプレーを見せる。一方の滋賀は#32狩野の3Pシュートなどで応戦するも、SR渋谷のディフェンスの前に単発で終わってしまう。終始優位なゲームを展開したSR渋谷が96-69で勝利を収めた。

 

チームの危機をそれぞれが役割を果たし乗り越えた川崎

 

 続く宇都宮対川崎のBリーグ東地区、中地区の首位同士の対戦は、いろいろな意味で予想外の展開となった。日本代表のキャプテンを務めた#7篠山をケガで欠く川崎は、この日、準々決勝でその穴を埋める活躍を見せた#0藤井もインフルエンザにより欠場するという厳しい状況で迎えることになった。スターティングのポイントガードはいつもならシューティングガードを務める#14辻が担い、#4青木がバックアップでつなぐラインナップになったが、チームの危機に集中力が増したのが、試合開始早々から激しいチームディフェンスを見せた。一方の宇都宮もディフェンスで対抗するものの、オフェンスではシュートが入らない。川崎は#35ヒースの3Pシュートで波に乗ると、1Qで15-10とリードを奪う。一向にシュートに当たりの来ない宇都宮に対し、川崎はアグレッシブなチームディフェンスから辻の速攻などでリードを広げ37-24で後半を迎えた。

 

 後半に入ると点の取り合いの様相となったが、その流れを辻が3Pシュート、ドライブで打ち切る。さらには#24大塚 4Pプレーや、青木のシュートと、それぞれがゴールに向かう姿勢を見せ、宇都宮の追随を許さず、終わってみれば82-61の快勝を遂げた。「きょうは選手たちがエナジー全開、フルスロットルで戦ってくれた」と佐藤HCも大満足なゲームとなった。

 

 SR渋谷対川崎の天皇杯決勝は1月12日14:00~、さいたまスーパーアリーナで開催される。

 

(月刊バスケットボール)



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