皇后杯は延長を制した三菱電機、デンソー、トヨタ自動車、JX-ENEOSが準決勝へ
1月10日、皇后杯ファイナルラウンド準々決勝4試合がさいたまスーパーアリーナで開催された。その第2試合、ともに元Wリーガーである三菱電機・古賀、日立ハイテク・藪内の女性ヘッドコーチによる対決は延長にもつれる接戦となった。32-40と8点のビハインドの4Q、日立ハイテクは、オールコートでディフェンスを仕掛け、追い上げを見せた。残り30.2秒、ファウルによるペナルティスローを得た#9鈴木がフリースローを2本決め、ついに42-42と同点に持ち込んだ。続く三菱電機の攻撃をディフェンスでしのぎ、残り6.2秒。藪内HCはタイムアウトを連続して取り、最後のオフェンスにかけたが、三菱電機の長身センター#15西岡にシュートを阻まれて延長に突入した。
延長で、一時日立ハイテクがリードを奪うも、一進一退。最後は三菱電機がディフェンスからファストブレイクを繰り出し、1ゴール差の52-50で薄氷の勝利をものにした。
敗れた日立ハイテクの藪内HCは「ディフェンスは狙いどおりに機能したのですが、力を入れてきたオフェンスがうまくいきませんでした。最後は自分たちのミスから逆転を許してしまいました。昨年末のWリーグの対戦でも負けており、何とか勝利をあげたいと挑戦したのですが、あと一歩及びませんでした」と無念の表情を見せた。
三菱電機は1ゴール差で延長を制した
また、7連覇を目指すJX-ENEOSも危なげなく勝利を収め、準決勝でトヨタ自動車と対戦する。
<準々決勝結果>
山梨クィーンビーズ 49-74 デンソー アイリス
三菱電機 コアラーズ 52-50 日立ハイテク クーガーズ
トヨタ紡織 サンシャインラビッツ 69-85 トヨタ自動車 アンテロープス
アイシンAW ウィングス 41-75 JX-ENEOSサンフラワーズ
準決勝は1月11日、決勝は12日にさいたまスーパーアリーナで開催される。
(月刊バスケットボール)