【ウインターカップ2019】女子決勝は桜花学園×岐阜女、両チーム4試合のデータを比較してみると…
女子準決勝は桜花学園が95-61で大阪薫英女学院を、岐阜女が81-63で京都精華学園を破り、決勝へ駒を進めた。桜花は34点差、岐阜女は18点差での圧勝。そこで、両チームがこれまでに戦った4試合のデータを比較してみた。
準決勝後の記者会見で岐阜女の安江コーチは「桜花学園には隙が見当たらないです」と言っているように、ほとんどの項目で岐阜女を上回っている。例えば、分かりやすいのは平均得点で桜花100.8に対して岐阜女は83.8、また2Pシュート率では桜花54.5%に対して岐阜女は47.6%、平均ターンオーバーでも桜花12.5に対して岐阜女は16.5といった数字だ。
しかし、桜花の井上コーチが警戒するのは岐阜女の3Pシュート。実際、岐阜女は合計32本の3Pを決めているが、桜花は15本。確率は岐阜女(33.7%)の方が桜花(33.3%)よりも僅かながら良いという結果だ。試投数は桜花の2倍で、全得点の約3割が3Pによるものとなっている。井上コーチが言うように、特に岐阜女は#4林の3Pが勝敗のカギを握りそうだ。林は4試合で19本の3Pを入れ。44.2%の確率を誇る。また、平均スティール数は岐阜女が8.0で5.5の桜花以上の数字を残している。
数字だけでは一概に言えないが、桜花は岐阜女の3Pを警戒し、岐阜女は桜花の2Pシュート率を下げることができるかも決勝のポイントなるだろう。あとは、流れを変えてしまう可能性のあるターンオーバーは平均値で「4」の差がある。直接、得点差に出る項目の1つであるため、当たり前だがミスも命取りになりかねない。
「1日でうまくなる」と言われる高校生の大会だけに、桜花対岐阜女の好ゲームに期待したい。女子決勝は明日28日12:00にティップオフだ。
(月刊バスケットボール)