月刊バスケットボール5月号

【ウインターカップ2019】能代工は桜丘に敗れてベスト8入りならず。小野コーチに直撃インタビュー

 南九州インターハイでベスト8入りを果たした能代工は、1回戦で福井商を106-56で撃破し、続く2回戦では鳥取城北に79-69で辛勝。しかし、3回戦で桜丘に60-77で敗れ、メインコートに立つことはできなかった。追い付く流れは数回あったものの、それを生かすことはできず。指揮を執った能代工の小野コーチはどのように感じたのだろうか?

 

 

――桜丘戦を振り返ってみて、いかがですか?
「最初から相手が変則的なゾーンディフェンスをしてきたので、経験不足もあって少しトラブルが起きたことが一番大きいと思います。そこから相手に走られ、レイアップだけでも10点取られてしまいました」

 

――追い上げられる流れは何回かありましたが。 「10点差ぐらいまでは追い上げることは何回かありましたが、そこからもう一段階上に行くことができませんでした。それがまだこのチームの現状だと思っています」

 

――このウインターカップでの収穫は、どのようなことですか?
「2年生にアグレッシブさが出てきました。下級生の経験というものは大きかったです。特に、#11佐々木(2年)です。まだ体ができていませんが、フォワードとしてシュートもこの3試合は安定してきました」

 

――能代工OBの小野コーチから見て、今の能代工に物足りなさは感じますか?
「一つは図太さ。もっと頭を使いながら、相手の嫌がることをするような部分ですね。大きな選手がいないのですから、賢く、そして図太くプレーできるようになってほしいと思っています」

 

――能代工は2016年、2017年はウインターカップ出場を逃しています。その時代を経て、インターハイやウインターカップは大きな経験になっていますか?
「私が指導して2年少々になります。選手たちは体育館に多くの表彰状がありますが、昔の話をされても分からない部分があると思います。そのため、このような全国の舞台でたくさんの試合をするということは大切なことです。今日勝って、福岡第一と試合をしたかったのですが、それは叶いませんでした。こういう経験をしながら、プライドを持ってより高みを臨み出すと、またチームは変わってくると思っています」

 

“王者復活”は簡単ではないが、小野イズムも徐々に浸透し、一歩ずつ能代工は前進しているのは間違いない。

 

(月刊バスケットボール)



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