月刊バスケットボール5月号

【ウインターカップ2019】福岡県から念願の初出場を果たした祐誠は初勝利に一歩及ばず

 福岡県代表枠は一つだが、福岡第一がインターハイと九州ブロックの優勝で枠が「3」つになった。1位福岡第一、2位福岡大附大濠と強豪校が並ぶ福岡県で全国大会への切符を勝ち取ることは至難の業だが、今回は3位までがウインターカップへの出場権を得ることができたのだ。

 

 

 祐誠には福岡第一と大濠という猛者たちと1年を通して公式戦で試合をしてきているという自信がある。一方の豊浦には6年連続14回目の出場というアドバンテージ。「全国大会だという変な緊張がなければいいのですが…」と、三笠コーチは大会前に話していた。

 

 祐誠は立ち上がり、#4時川の3Pシュートなど、得意とするパターンで加点し、ペースをつかんだ。しかし、豊浦はフルコートのディフェンスなどで仕掛け、試合をひっくり返す。そこで祐誠のガード陣にミスが出始め、後半は逆に豊浦のペースとなった。対する祐誠のオフェンスにはタフショットが目立ち始め、10点差を詰めることが最後までできず。全国の初舞台は71-79の8点差で敗れた。

 

「後半にオフェンス、ディフェンスともに足が止まりました。あの時間帯は僅差で相手に付いていきたかったのですが、難しいシュートも多くなってしまったことが最後まで響いたと思います。もう少し早くフルコートのディフェンスを仕掛ければ良かったかもしれません」と、祐誠の三笠コーチは敗因を語った。

 

「自分がやらなければ、とムキになった部分はありました」と、#5永冨は試合を振り返る。それでも「全国は楽しかったです。完全燃焼です」と、試合後に時川は笑顔を見せた。2年生の#9福嶋は「うまくできなかったことが多く、3年生には申し訳ないです。悔しいです…」と下を向いたが、チームは初めての全国大会という舞台に上がれた経験は今後に生きるはずだ。

 

 福嶋以外にも#8竹嶋、#10平井もまだ2年生。この悔しさを新チームでぜひ晴らしてほしい。

 

(月刊バスケットボール)



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