月刊バスケットボール5月号

【ウインターカップ2019】女子展望 桜花学園が令和元年に「3冠」を達成するのか!? 連覇が懸かる岐阜女、初優勝を狙う大阪薫英女学院にも注目!

 いよいよ、12月23日から開幕するウインターカップ。女子は、今年のインターハイで優勝した桜花学園(愛知県①)が優勝候補筆頭となるだろう。キャプテン兼エースの#4平下を中心に、コートに出た5人全員が得点できる桜花学園。大黒柱の#10アマカがインサイドで奮闘すれば、#5岡本や#12前田が外角シュートで得点。そのタレント軍団を#9江村がコントロールする。昨年はベスト8という悔しい思いをした桜花学園が、令和元年に「3冠」を狙う。

 

桜花学園は、揺るぎない強さで「3冠」に挑戦!

 

 そして、昨年のウインターカップで優勝した岐阜女(岐阜県①)は、今夏の決勝戦で桜花学園に敗れており、冬はリベンジに燃えている。キャプテンの#4林はシューターとして大事な場面で3Pシュートをしっかり決め切り、インターハイでもチームの危機を救ってきた。絶妙なアシストパスでチャンスを作る#5藤田や体を張ったプレーでチームを支える#7エスターの3本柱が連覇のカギを握る。

 

 左上ブロックと右下のブロックは、この「東海2強」が大会の中心となってくるだろう。

 

リベンジに燃える岐阜女(写真は#4林)

 

 左下のブロックは、今年のインターハイベスト4の大阪薫英女学院(大阪府①)に注目。昨年のウインターカップで準優勝に大きく貢献した#4森岡や#5福田を中心に、悲願の日本一を狙う。また、このブロックでは西原(沖縄県)聖カタリナ学園(愛媛県①)が3回戦で対戦する可能性が高い。昨冬は聖カタリナ学園、今夏は西原が勝利しており、1勝1敗。今回勝ち上がるのは#7知名が率いる西原か、それとも#4池松が中心となる聖カタリナ学園か、注目の一戦となるだろう。

 

昨冬の決勝の舞台を知る#4森岡のインサイドでの奮闘が勝利のカギを握る

 

 混戦が予想される右上ブロックでは、今夏ベスト4の大阪桐蔭(大阪府②)のほか、岐阜女との激戦を演じた京都精華学園(京都府)、そして夏は不出場となった津幡(石川県)など、勢いがあるチームが多いため、下位回戦から、目が離せない試合が続くだろう。

 

 今年から60チームとなった本大会で、桜花学園、岐阜女の「東海2強」に対抗馬となるチームが現れるのか。3年生にとっては高校最後の大会で、どのようなプレーを見せてくれるのか、最後まで注目したい。

 

(月刊バスケットボール)



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