月刊バスケットボール5月号

大学

2019.12.14

【インカレ2019 PICK UP PLAYER】#88牧 隼利(筑波大/4年)

高校から一緒のまっすー(増田)とも

本当にこれで最後。最後はやり切りたい

 

 男子インカレ準決勝、大東文化大との白熱の試合を60−58で制した筑波大。決勝進出に喜びを爆発させたのが#88牧隼利だ。大事な場面で値千金のシュートを決めた頼もしきキャプテンは、「学生バスケットは一つの区切り」と、決勝への熱い意気込みを語った。

 

 

--決勝進出おめでとうございます。試合後はハッピーバースデーの曲を歌ってもらいましたね。

「うれしかったです。誕生日に負けるわけにはいかないと思っていました(笑)」

 

--準決勝を振り返っていかがでしたか。

「大東文化さんはディフェンスがすごいですし、リーグ1位のチームということで、我慢の試合になるのは分かっていました。やっぱりその中で、今日はディフェンスで我慢し切れたことが一つの勝因だったかなと思います。ただ、オフェンスに関しては反省点が多過ぎました。シンプルに単純なミスが多かったですし、アタックできるところでアタックできず、タフショットを打たされて…。課題を持ち帰ってミーティングして、明日の試合では修正したいです」

 

--4Q終盤は、お互いに決められたら決め返すような、“これぞインカレ”という白熱の展開でした。

「あの時間帯は、ある意味楽しかったですね。自分とまっすー(増田)で『楽しむしかないだろ!』と声をかけて盛り上げていましたし、後輩も付いてきてくれました。あそこでディフェンスの集中を切らさず、やり続けて我慢できたことが良かったと思います」

 

--喜びを爆発させた姿が印象的でした。

「今まで自分とまっすーは、自分たちの代で勝てていなかったし、こういう試合はいつも負けていて。だから“勝ち切れた”ということがすごくうれしかったです。練習してきたことを最後までやろうとし続ければこういう勝利につながるんだな、というのを初めて体感できました」

 

--何度も増田選手の名前が出てきますが、やはり一緒に勝ちたい、という思いは強いようですね。

「学生バスケは一つの区切りだと思うし、(福岡大附大濠高からチームメイトの)まっすーとも本当にこれで最後なので…。僕たちは今まで悔しい思いしかしてこなかったので、自分たちでやり切りたいという思いは強いです」

 

--リーグ戦の頃から、チームとしてどんなところが良くなったと思いますか?

「チームの雰囲気が変わってきたと思います。負けたことをもう一回見つめ直して、4年生でミーティングをして、もっと緊張感のある練習ができるようにしようと。それでキャプテンの僕やまっすーが厳しい言葉も発して、そういう雰囲気を作るようにしました。そうしたら、3年生の(菅原)暉とか山口とか、今まであまりリーダーシップを出してこなかった後輩たちも、チームのことを考えて少しずつ声かけをしてくれるようになって。それでチームとして上がってきたかなと思います」

 

--決勝は、専修大との戦いになります。

「専修さんのオフェンス力は大学界No.1だと思います。その中で自分たちの流れにするためには、変なミスをせず、ディフェンスを我慢してブレイクにつなげることが大事かなと。結局は、自分たちがやってきたことを明日は思い切りやるだけだと思うので、それができるように頑張りたいです」

 

 

(月刊バスケットボール)



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