月刊バスケットボール5月号

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2019.12.07

【インカレ2019男子展望】近年、上位を占める関東勢に対抗するチームは現れるのか!? 右ブロックは混戦必至!

 

関東リーグ1位の大東文化大

 

 近年のインカレは関東勢が上位4つを占めており、今年も関東チームの戦いぶりに注目が集まるだろう。中でも注目したいのは、第1シードの大東文化大だ。大黒柱#15モッチ・ラミンやキャプテン#34中村浩陸、抜群の身体能力を持つ#2飴谷由毅などが中心となり、今年の関東リーグでは初優勝を果たした。

 

「ほかのチームからは関東の第1代表として見られると思いますが、受け身にならずに思い切りプレーしてほしい」と、西尾コーチは話す。昨年のインカレでは優勝候補筆頭とされていたものの、早稲田大に2点差で敗れベスト16。悔し涙でシーズンを終えた熊谷航(現三河)ら卒業生の思いも背負い、狙うは2年ぶりの優勝ただ一つだ。

 

 また、順調に勝ち進めば、3回戦で日本大と対戦する可能性が高い。ディフェンスを持ち味とする大東文化大に対し、#14松脇圭志や#10杉本天昇らオフェンス力の高い選手が集まる日本大がどのような戦いをするのかも見どころになってくる。

 

日体大#5磯野寛晃

 

 左下のブロックでは、関東リーグ4位の日体大と5位の筑波大に注目。トランジションの速いバスケットを持ち味とする日体大は今年4月に行われた「日筑定期戦」、5月のトーナメント戦で筑波大に黒星を喫していたが、リーグ戦の第2戦目で、ついに白星を獲得。勢いそのままに、日本一まで駆け上がることができるのか。

 

 一方の筑波大は、今年は「善進」というテーマを掲げ、#88牧隼人や#11増田啓介を中心に着実にチーム力を上げてきた。個々の能力が高いタレント軍団を4年生がしっかりまとめ、虎視眈々と頂点を狙っている。

 

 そのほか、関東1部へ復帰した中央大や東海地区1位の中京大の奮闘にも期待したいところ。

 


東海大#0寺嶋良

 

 そして、激戦区となった右ブロック。右上では順当に勝ち上がれば、昨年の決勝で火花を散らした東海大と専修大が3回戦でぶつかることになる。東海大は#0寺嶋良や#25平岩玄、専修大は#34盛實海翔や#12西野曜など、両チームともに昨年からの主力メンバーが多く残るため、さらなるハイレベルな一戦が予想される。

 

 関西地区で準優勝の近畿大が目指すのはベスト4。得点源の#9カロンジ・パトリックや#33濱田貴流馬らが軸となり、関東の強豪チームの対抗馬となれるか?!

 

青山学院大#21納見悠仁

 

 また、右下のブロックでは春の関東トーナメントで優勝した白鷗大や関東リーグ準優勝を果たした青山学院大、さらに最速で1部へ復帰した拓殖大やなど関東チームが多数存在。どのチームも勢いがあるため、最後まで見逃せない戦いになってくるだろう。

 

 

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(月刊バスケットボール)



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