月刊バスケットボール5月号

進化し続ける女子日本代表がオリンピックプレ予選を3連勝で突破!

 11月14日から17日までマレーシアの首都、クアラルンプールで行われた「FIBA 女子 オリンピック プレ クウォリファイング トーナメント(以下、プレOQT)」。日本は同大会で3連勝を飾り、2月に行われる「オリンピック クウォリファイング トーナメント(以下、OQT)」へと弾みを付けた。

 

 すでに東京オリンピックへの出場権を獲得している日本にとって、今大会は位置付けが非常に難しい大会だった。なぜならこの大会を落としてもOQTには参戦できるし、そこで負けてもオリンピックには出られるからだ。そう考えると若手中心のメンバー構成で「経験を積ませる大会」にしても良かった。 

 

 しかしトム・ホーバスヘッドコーチはそうしなかった。9月のアジアカップから渡嘉敷来夢、宮澤夕貴(ともにJX-ENEOS)ら主力6人を残し、そこに現役復帰を果たした吉田亜沙美(JX-ENEOS)や、初のA代表選出となる宮下希保(アイシンAW)らを加えた。そして主力組を含めて「これはオリンピックに向けたトライアウトだよ」と伝えることで、準備期間が2週間しかない大会に臨んだのである。

 

 初戦のインドにこそ快勝した日本だったが、2戦目のチャイニーズ・タイペイ戦では苦戦を強いられる。それでも中盤に抜け出すことで何とか切り抜けた。そして最後に待つのはオーストラリア。アジアカップでは勝っているものの、今大会はWNBAから203センチのビッグマン、リズ・キャンベージが加わり、196センチの元WNBAプレーヤー、マリアンナ・トロも戻ってきた。本気で日本を倒しにきたといっていい。

 



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