月刊バスケットボール5月号

【ウインターカップ2019】福岡県予選を制したのは男子・福岡第一、女子・精華女!

 11月2日、今年もアクシオン福岡でウインターカップ福岡県予選は大会最終日を迎えた。優勝を飾ったのは男子・福岡第一、女子・精華女。この2校に、男子準優勝の福岡大附大濠、3位の祐誠、女子準優勝の東海大付福岡を加えた全5校が、12月に開催されるウインターカップの出場権を獲得した。

 

 男子決勝は、福岡第一vs.大濠の対戦。両校ともにすでにウインターカップ出場権を獲得済みとはいえ、強豪同士の注目カードとなった。立ち上がりは6-0と大濠が先行したが、その後は福岡第一の堅いディフェンスを前に得点がピタリと止まる。その間に福岡第一が逆転からリードを広げ、前半を終えて34-16。3Q残り2分には最大27点差を付けた。だが4Q、大濠は激しいオールコートプレスで相手のミスを誘い、攻めては#8木林のバスケットカウントなどで息を吹き返す。#4西田や#10平松の3Pシュートも後押しし、残り2分で9点差に。それでも福岡第一は#60スティーブが冷静な状況判断で豪快なダンクやブロックショットを決め、それ以上は詰めさせない。結局69-60で、福岡第一が大濠を振り切った。「点差が離れたときに、気の緩みが出ました」と福岡第一の井手口コーチ。40分間の中で好不調の波もあり、ウインターカップに向け課題も多く見えたようだ。

 

 

 一方女子決勝は、精華女vs.東海大付福岡のカード。序盤から11-0とスタートダッシュを切った精華女がその後も主導権を握り、前半を終えて46-27。だが3Q、精華女はエースの三浦がフェイスガードで徹底マークされ、チームとしてもオフェンスの足が止まってしまう。その間に東海大付福岡は#8井浦を起点に反撃し、3Q終盤には7点差に。それでも精華女は慌てず、4Qから足を使った攻撃で立て直し、最後は83-62と引き離して優勝を飾った。

 

 

 なお、福岡第一が九州大会とインターハイで優勝したため、福岡男子に与えられたウインターカップ出場枠は3校。全国出場を懸けた祐誠vs.中村学園三陽の3位決定戦も、見逃せない一戦となった。夏のインターハイ予選では三陽に40点差で快勝していた祐誠。だが今回の対戦は「プレッシャーがすごかったです。空気感が今までの3位決定戦とは違いました」と#5永冨が言うように、そう簡単な試合ではなかった。1Qでは速い展開から祐誠が25-18とリードしたものの、2Qに入って三陽も#4宮崎や#6中村らの3Pシュートで反撃。結局前半は41-40と、ほぼ互角のまま祐誠の1点リードで折り返した。

 

 試合が動いたのは3Q。「いつもどおり『前半は我慢して3Qで走ろう』と話していました」(三笠コーチ)という祐誠が主導権を握り、リードを15点に広げて4Qへ。対する三陽はオールコートプレスを仕掛けて残り3分5点差まで詰め寄ったものの、追い付くには至らず。最後は89-79で祐誠が勝利し、悲願のウインターカップ出場を勝ち取った。三笠コーチは「ウインターカップでは祐誠とはこうだ、というバスケットを見せたいです。特別なエースはいないので全員で戦いたい」と意気込みを語った。

 

 

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(月刊バスケットボール)



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