【ウインターカップ2019】東山高・脇阪凪人インタビュー!京都府予選の最終日は11月3日
来る11月3日、京都府ウインターカップ予選は男子ベスト4リーグ戦の最終試合と女子決勝が行われる。
京都男子の出場枠は2校。ベスト4に勝ち上がったのは東山、鳥羽、京都両洋、洛南の4チームで、特に“2強”と評される東山と洛南の対決には注目が集まる。
10月中旬に開催された交歓大会『胎内カップ2019バスケットボールフェスティバル』では、インターハイチャンピオンの福岡第一に土を付け、開志国際や能代工にも勝利して手応えを得た東山。今回は、東山でキャプテンを務める#5脇阪凪人に、最後の冬に懸ける思いを聞いた(取材は10月13日)。
#5 脇阪 凪人
(東山/3年/SG/166cm)
「もっと基本的なことに立ち返る。
ウインターカップでは熱い試合をしたい」
――胎内カップでは、福岡第一に勝利しました。
「インターハイで福岡第一に負けてからこの2か月間、練習中から福岡第一に勝つことを見据えていろいろ準備してきたので、黒星を付けられたことは良かったです。でも福岡第一も調子が悪そうだったし、メンバーもいろいろ変えながらだったので、全く本来の福岡第一ではなかったなと…。だから勝ってもあまりうれしくないというか、逆に『本気で来いよ!』って試合中に腹が立ってきました(笑)。本当の勝負はウインターカップだと思っています」
――福岡第一対策として、練習ではどんな取り組みをしてきたのですか?
「例えば、スティーブ(福岡第一#60)のブロックをかわして最後のフィニッシュをいかに決められるかというのをずっと練習中から意識してきました。ジャンピ(#9ピエール)と練習するのもそうですし、普通のシューティングドリルでも単にレイアップシュートで打つのではなく、ディフェンスを想定しながらボールを浮かせるとかフィニッシュをいろいろ工夫して。チーム全体としてそういうところの意識が変わってきて、今回の試合でも何本かいい感じで決められたので良かったです」
――今あるチームの課題、個人の課題は何ですか?
「チームとしては、悪い流れのときにどうするか。外のシュートが入らないときにインサイドに切り替えることがまだできていないというか、悪い流れのときも攻め方がワンパターンになっています。もっと流れを見ながら、全員が今どういう攻め方をすべきかを共通理解してプレーできればいいなと思います。
個人としては、シュートが入らないときにとことん入らないときがあるので、もっと安定して決められるようにすること。あとは入らないときにでもドライブで点を取るとか、打開できるようにしたいです」
――今年のチームは例年に増して走れるイメージがありますが、夏を終えてさらにそれぞれのやるべきことが明確になっている感じですね。
「そうですね。#11米須もパスが出せるので、『走ればパスが飛んでくる』というのはみんなの共通意識としてあると思います。それに今年は特に、頑張るカラーが徐々に出てきたのかな、と。たぶん、東山に対してちょっとスカしているようなイメージを持っている方も多いと思います。僕も入学したときは、練習の雰囲気がすごくクールだなと感じて。でも今は、みんな声を出しますし、雰囲気も熱い感じに変わってきました。今年のチームはみんな頑張るし、走るし、勢いに乗ったときはイケイケドンドンで攻められる。それが強みだと思います」
――高校最後の冬、意気込みをお願いします。
「今大会で福岡第一にも勝てましたが、気を緩めずにもっと基本的なことに立ち返らなければいけないと思います。ディフェンスのプレッシャーだったり、ハンズアップだったり、ハリバックだったり。残りの時間で、一つ一つのプレーの精度を上げていきたいですね。
これからウインターカップ予選、ウインターカップがありますが、自分としては最後なので、とにかく楽しくやりたい気持ちが強いです。最近、勝ちたい気持ちもありますけど、勝ち負け以上に1試合1試合が一生の思い出になるのかな…という感じがあって。だから声を出しまくって、熱い試合をしたいんです。特に僕はウインターカップのあの雰囲気がすごく好きなので、あの雰囲気を1試合でも多く味わえたらいいなと思います」
(月刊バスケットボール)