月刊バスケットボール5月号

【ウインターカップ2019】福岡第一高・河村勇輝インタビュー!福岡県予選決勝は11月2日開催

 ウインターカップ福岡県予選は、いよいよ11月2日に最終日を迎える。

 

 インターハイ優勝ですでに出場権を獲得している福岡第一を含め、3校の出場枠を持つ福岡男子。10月27日に行われた準決勝では、福岡大附大濠が祐誠を109-32で下してまず出場権を獲得。一方、福岡第一も中村学園三陽に快勝(106-47)して決勝進出を決めた。

 

 こうして、11月2日は福岡第一vs.福岡大附大濠の決勝戦と、ウインターカップ出場の最後の枠を懸けた中村学園三陽vs.祐誠の3位決定戦が行われることに。両試合ともに注目の一戦となるだろう。

 

 今回は、福岡第一の司令塔・#8河村勇輝のインタビューを掲載。10月中旬に開催された交歓大会『胎内カップ2019バスケットボールフェスティバル』の東山戦では、練習試合を含めても今シーズン初めての黒星を喫した福岡第一。その試合についてやウインターカップ予選、本戦に懸ける意気込みを聞いた(取材は10月13日)。

 

 

#8 河村 勇輝

(福岡第一/3年/PG/172cm)

「この負けをいい負けにするためには

自分たちのこれからの行動が大切」

 

――胎内カップの東山戦では、今シーズン初めての敗北となりました。

「試合に臨むまでのところに、いろいろと原因があったと思います。今大会(胎内カップ)の前までチーム練習がほぼできていない状況で、個人的にもチーム的にも準備不足のところがありました。でもそれは言い訳に過ぎません。負けを潔く認めなければいけないし、単純に相手の方が気持ちの面でも勝っていたと思います。すごく悔しいですが、この試合がウインターカップ予選やウインターカップにつながる負けになるのであれば、自分としては『いい負けだった』と思えるはずですし、いい負けにするためには、自分たちのこれからの行動が大切だと思います」

 

――今年から国体の出場選手がU16世代になったため、今回久しぶりに3年生たちの姿を拝見したのですが、みんな体が一回り大きくなりましたね。

「ウエイトトレーニングは、みんなで重点的にやってきました。なかなかチーム練習ができない時期に、チーム内で『ウエイトを頑張って一回り体をでかくして、ウインターカップ予選やウインターカップに臨もう』と話していたので。それで今、シュートがあまり入っていない部分もあるかもしれませんが、僕としてはベストコンディションをウインターカップ予選やウインターカップに持っていこうと考えているので、ある程度仕方ないのかなと思います」

 

――インターハイ後、小川選手とともに約10日間アメリカへ武者修行しに行ったり、チームとして中国で招待試合を戦ったりしてきたそうですね。個人としては貴重な経験になったのでは?

「そうですね。大会などがない中、海外遠征をさせてもらい、すごくいい経験ができました。アメリカは、バスケットボールに対する情熱とか一つ一つのことに対する姿勢がすごかったです。日本と同じようなことをしていても、アメリカだと違ってみえるというか…。すごく新鮮味を感じて、初心に戻るというか、いい刺激を受けました」

 

――話は逸れますが、11月30日の天皇杯2次ラウンドでは大会3連覇中の千葉ジェッツと対戦することになりました。ミニバスの頃から憧れの選手に挙げていた富樫選手との対戦がかないますね。

「組み合わせが出て千葉ジェッツと聞いたときは、すごく嬉しかったです。すごく強いチームと、そして個人的に憧れている選手と戦えるのは、とてもモチベーションになりますね。動き回ってかき回すような、高校生なりのバスケットがプロ相手にどこまで通用するのか、やってやりたいなと思います。ただ、嬉しすぎてそこにピークを合わせないように自分で注意しています(笑)。やっぱりまずは11月2日の大濠戦が一番大事なところだと思うので、そこに向けてコンディションを合わせて、しっかり勝って千葉ジェッツとの試合やウインターカップにつなげたいです」

 

東山に敗れ悔しさをにじませる福岡第一の選手たち。冬はより気を引き締めて戦いに臨んでくるだろう

 

(月刊バスケットボール)



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