月刊バスケットボール5月号

【ウインターカップ2019】大阪府予選は関西大北陽と大阪薫英女学院が優勝!

 10月20日に大阪・堺市金岡公園体育館で行われた第72回大阪高等学校選手権大会は男子・関西大北陽、女子・大阪薫英女学院がそれぞれ優勝し、12月に開催されるウインターカップ出場権を獲得した。

 

 男子は北陽と大阪桐蔭が決勝で激突。どちらが勝っても大会初優勝という中で試合が始まった。試合の序盤は両チーム点の取り合いとなる。拮抗した展開の中で北陽が僅かにリードし、後半へ。

 

 

 後半に入ると北陽の3年生が勝負どころで躍動。#4島村亜留、#5尾﨑健史を起点に2年生エースの金近廉がボールの中継役となり、桐蔭のゾーンディフェンスを打ち破っていく。徐々に試合のペースは北陽に傾き、最終スコア81-69で勝利。新人戦、インターハイ予選に続いて府内三冠、そして同大会初優勝を飾った。

 

 試合後、北陽の渡辺真二コーチは「今年は僕が見てきたチームの中で過去最強だと選手たちにも伝えている。インターハイ以降、大会の期間が空いて、学校行事なども多く、集中力を維持することが難しかったと思いますが、今日はよくやってくれた。100点です」と、納得の試合だった。

 

 一方の女子は共にインターハイベスト4の好成績を残した薫英と大阪桐蔭のカード。近畿大会の決勝など、幾度となく覇を競ってきた激突した因縁の対決だ。

 

 試合をリードしたのは桐蔭。開始から連続得点をし、リズムを作り出す。対する薫英は強みであるインサイドでなかなか得点を挙げられない中、シューターの#5福田希望が孤軍奮闘。前半だけで18得点を記録する大活躍を見せ、薫英が僅かにリードして試合を折り返した。

 

 

 後半に入っても福田の勢いは止まらず、大黒柱の#4森岡奈菜未らも徐々にエンジンがかかってきた。桐蔭も薫英のペイントアタックを何度もブロックし、懸命の守りを見せたが、徐々に点差が拡大。リバウンドとディフェンスに勝る薫英が67-59と貫禄の勝利。

 

 薫英の安藤香織コーチは「国体で私や1、2年生の主力が抜けて、準備期間はほとんどない中で仕上げてきました。ウチの持ち味はディフェンス。それが徹底できた」と、安どの表情。

 

 なお、女子はウインターカップ出場枠が大阪に2枠ある。準優勝の桐蔭は同27日(日)に明浄学院との選考試合を行い、星翔との3チーム間による勝敗数(全チームが1勝1敗となった場合はゴールアベレージ)により、残る一枠が決定する。

 

(月刊バスケットボール)



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