月刊バスケットボール6月号

NBA

2019.10.09

「NBA JAPAN GAMES 2019」がいよいよスタート‼︎ 試合日以前のイベントを紹介‼︎

 10月8日、10日(木)にさいたまスーパーアリーナにて開催中の「NBA JAMAN GAMES 2019 Presented by Rakuten」の第1戦が終了。試合に至るまでにも様々なイベントや両チームの公開練習などが行われた。

 

 ここでは第1戦が行われるまでの各イベントを紹介しよう。

 

 

◆10月6日

ヒューストン・ロケッツ公開練習初日

 

 都内某所にて開催されたロケッツの公開練習は、終始高い強度で選手同士がぶつかり合い、1プレーごとに選手が激昂する場面も見られる激しいものとなった。中でも闘志を燃やして練習に臨んでいたのが、ジェームズ・ハーデンとラッセル・ウェストブルック。ひときわ大きな声を出してチームを盛り立てた。スターターとリザーブに分かれてフルコートでの5対5をスタート。その後は攻防とメンバーを入れ替えながら数セットプレー。終盤にはミニゲームが行われるなど、練習の終盤は実戦を想定したメニューが並んだ。

 

(終始激しい攻防が切り広げられた)

 

(ハードな練習の中でもウェストブルックには笑顔も)

 

 

NBA Cares 子ども達のための「ミリタリーキット パッキング プロジェクト」

 

 社会貢献活動を目的とした「NBA Cares」をレジェンドのクリス・ボッシュ氏、ショーン・マリオン氏(共に元ラプターズほか)、ディケンベ・ムトンボ氏(元ロケッツほか)とキャンプ座間の在日米陸軍が、日本各地の孤児院の子ども達のためにスペシャルパッキングギフトを用意するというもの。

 

 ひときわ大きな体の3人は終始上機嫌。ノートやオリジナルボール、スナック菓子を順番に袋詰めしていく中で米陸軍のメンバーとの交流を楽しんだ。

 

 NBA選手の中にも恵まれない環境で育った選手は多く、レブロン・ジェームズ(レイカーズ)やケビン・デュラント(ネッツ)ら現役スーパースターも決して裕福な環境で育ったとは言い難い。

 

(パッキングを行うマリオン氏)

 

 

 NBA Caresの活動についてボッシュ氏とマリオン氏が口をそろえて語ったのが「楽しむ」ということ。幼少期には自身がこういった支援を受ける側だったというボッシュ氏は「こういったギフトをもらって開いたときの喜びを知っているので、その気持ちを持って参加しました」と返答。マリオン氏は「リーグに対してお返しをするという意味もあります。地域の方や、今回は米陸軍の方と交流できる良い機会」と笑顔で答えた。

 

 

 こうした社会貢献活動の精神はNBAというリーグを象徴する活動の一つ。選手自身も過去の自らの体験から、恵まれない子ども達や地域へ貢献しようという積極的な姿勢を見せていることが、世界最高峰リーグと呼ばれるもう一つの理由なのだろう。

 


Gallery・2渋谷店にて「adidas Basketball契約選手トークショー」が開催

 

 バスケットボールファンの集うGallery・2渋谷店にロケッツから以下4選手が集結し、集まった多くのファンの前でトークショーを展開した。

 

ジェームズ・ハーデン

エリック・ゴードン

オースティン・リバース

ジェラルド・グリーン

 

 来日直前にSNSで日本語のツイートをして話題になったゴードンは「来日は3度目だけど、試合をするのは初めて。とてもエキサイティングな都市だね」と東京の印象を口にした。集まったファンからの質問に対しても丁寧に回答した4選手に対し、会場は終始大きな盛り上がりを見せた。

 

(4選手が渋谷店にそろい踏み/左からグリーン、リバース、ハーデン、ゴードン)

 

 

 翌日に控えた試合についてリバースは「今回の試合では現状の選手間の組み合わせだったり、プレーの感触をつかんでいきたい。コミュニケーションがしっかりと取れているかの確認の場でもあります」と気を引き締めた。

 

 最後には集まったファンとともに記念撮影を行い、ファンとのつかの間のひと時を楽しんだ。

 

 

◆10月7日

ヒューストン・ロケッツ、トロント・ラプターズ公開練習

 

 前日に引き続き行われた公開練習では、昨日に引き続き、試合を想定した練習をおこなったロケッツの練習後、ラプターズの練習も公開。序盤ということもあって軽めのシューティングでウォームアップをこなした。新加入のスタンリー・ジョンソンやロンデイ・ホリス・ジェファーソンらもチームに徐々にフィット。

 

(シアカムにはより多くの役割が求められる)

 

 

 新エースとなったパスカル・シアカムは「カワイ・レナードをダニーグリーンが抜けたことに対応していかなければならない。ただ、他の選手により多くの機会があるという見方もできる。僕自身はボールを持つ機会やリーダーシップを求められていると思う」とチームを引っ張る構えだ。

 

 迎えた初戦はシアカムの言う、他の選手に回ってきた機会を選手それぞれがモノにしたラプターズが134-129で逆転勝利。第2戦でも白熱のプレーを見せてくれるはずだ。

 

 

(月刊バスケットボール)



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