月刊バスケットボール5月号

【茨城国体2019/少年男子レポート_準々決勝】福岡、京都が100点ゲームで準決勝へ 。地元茨城も躍進、宮城は逆転勝利

 茨城県日立市で開催中の国体少年男子は、大会3日目となる10月6日、日立市池の川さくらアリーナで準々決勝を迎えた。

 

 トーナメントの左側では、福岡が東京を103-63、京都が神奈川を105-74でそれぞれ下し、危なげなく準決勝に進出した。中でも第1シードの福岡は、アンダーカテゴリー代表を数多くそろえるタレント軍団。加えてこの準決勝では、200cmの高さを誇る#15キエキエトピー・アリ(福岡第一高)が29得点27リバウンドとゴール下で大暴れした。高い完成度を誇る福岡に対し、準決勝では#11米須玲音(東山高)のゲームコントロールが光る京都がどんなバスケットをするのか、山場の一戦になるだろう。

 

華やかなタレントを擁する福岡

 

 一方、トーナメント右側の山では土浦日本大高らのメンバーが主体の茨城が地元の大声援を受けて島根に98-54で快勝。フィジカルの強さが光るディフェンスやリバウンドで相手を圧倒し、主導権を握った。また、福岡同様にアンダーカテゴリー代表を数多く擁する宮城は、攻防でアグレッシブに攻めてくる千葉に対して前半32-41と苦しい展開に。だが、3Qでゾーンディフェンスが機能し、スティールからのブレイクで得点を量産して89-73と逆転勝利を収めた。勢いに乗る茨城と宮城による準決勝も、熱戦は必至だ。

 


 茨城県日立市で開催中の国体少年男子は、大会3日目となる10月6日、日立市池の川さくらアリーナで準々決勝を迎えた。

 

 トーナメントの左側では、福岡が東京を103-63、京都が神奈川を105-74でそれぞれ下し、危なげなく準決勝に進出した。中でも第1シードの福岡は、アンダーカテゴリー代表を数多くそろえるタレント軍団。加えてこの準決勝では、200cmの高さを誇る#15キエキエトピー・アリ(福岡第一高)が29得点27リバウンドとゴール下で大暴れした。高い完成度を誇る福岡に対し、準決勝では#11米須玲音(東山高)のゲームコントロールが光る京都がどんなバスケットをするのか、山場の一戦になるだろう。

 

華やかなタレントを擁する福岡

 

 一方、トーナメント右側の山では土浦日本大高らのメンバーが主体の茨城が地元の大声援を受けて島根に98-54で快勝。フィジカルの強さが光るディフェンスやリバウンドで相手を圧倒し、主導権を握った。また、福岡同様にアンダーカテゴリー代表を数多く擁する宮城は、攻防でアグレッシブに攻めてくる千葉に対して前半32-41と苦しい展開に。だが、3Qでゾーンディフェンスが機能し、スティールからのブレイクで得点を量産して89-73と逆転勝利を収めた。勢いに乗る茨城と宮城による準決勝も、熱戦は必至だ。

 

 今年から少年男女の年齢基準が変わり、中学生を含め高2の早生まれ以下のU16世代で戦うことになった国体。敗れたチームも、キャリアの浅い選手たちが世代を代表する有力選手を相手に貴重な経験を積んだ。

 

 例えば、メンバー12人が8校の混成チームとなった東京は、「(スタートが)國學院大久我山2人、世田谷学園2人、帝京1人で、なかなか全国の経験がない選手たち」(山崎正晴監督)。そのため自信がない部分もあり、関東ブロック大会(ミニ国体)では初戦でいきなり栃木に敗れるなど苦労もあった。だがなんとか出場権を勝ち取ると、今大会は新潟や大阪を下してベスト8進出。「厳しいゲームが多かったですが、粘り強く戦ったと思います」と山崎監督は選手たちをたたえ、「最初はU16世代ということ(年齢基準の変更)に対して、育成・普及になるのかと疑問はありました。でもこの舞台で試合をさせてもらって、あの子たちは1日1日、顔がおとなになっていった。普及の場として、いいチャンスをもらったな、と今では思います」と大会の収穫を語っていた。

 

全国の舞台でも積極性を見せた東京#6畔上樹音(世田谷学園高)

 

 なお、同会場で行われた成年男子準決勝は、秋田が鹿児島を、茨城が山口を下して決勝進出を果たした。

 

 大会4日目、10月7日のスケジュールは、下記のとおりだ。

 

◎第1試合 10:00~ 福岡vs.京都(少年男子)

◎第2試合 12:00~ 宮城vs.茨城(少年男子)

◎第3試合 14:00~ 秋田vs.茨城(成年男子)

 

(月刊バスケットボール)



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