月刊バスケットボール6月号

【好評連載中!】『第8回全国ミニバス優勝大会では、女子・昭和クラブ(愛知)が優勝! 』今週の1枚 ~月刊バスケットボール編集部が過去に掲載してきた写真の中から1枚を厳選。当時の出来事や選手たちの活躍ぶりを振り返る(11)~

 このコーナーでは、今まで月バスが掲載してきた写真の中から、編集部が独自の感覚で1枚をピックアップ。その当時の出来事や、選手たちの活躍ぶりを振り返ります。

 

 今週はこの1枚を紹介!

 

 第8回全国ミニバス優勝大会では、

女子・昭和クラブ(愛知)が優勝!

 

 

昭和クラブ#16藤村茜(当時5年生)

(1992年6月号より)

 

 

 1992年3月28~31日の4日間、男女96チームが代々木第1、2体育館を舞台に「第8回全国ミニバス優勝大会」が開催された。激戦の結果、男子は岡崎子供教室、女子は昭和クラブの愛知勢が見事な連覇を果たしたのだった。

 

 今回は、1992年6月号の服部幸男コーチのインタビュー記事をもとに、女子の決勝戦を振り返ってみよう。

 

 

 思ってもみなかった優勝。

いい時に決まった外からのシュート

 

 

 ――これで2連覇達成ですね。今年の優勝の味はいかがですか。

 服部 ものすごくうれしいです。今年のチームは昨年とは全く違って優勝なんてとうてい狙えないチームなんです。予選リーグで負けてもおかしくなかったですし、うまくいってベスト4か8ぐらいだと思っていたほどですから。昨日のミーティングの時も子供たちには「先生はここまでこれてもう十分。明日は負けてもいいから思い切ってやろう」としか言っていなかったんです。だから負けてもほめてやろうと思っていました。

 

 ――決勝戦の大和田戦を振り返っていかがですか。

 服部 子供たちがリラックスしていたのか、5年生の#16藤村、#11白浜の外からのシュートがいいときに入りましたね。あとはディフェンスで良く頑張ったと思います。大和田にはまず30点は取られると思っていましたから、それ以上取られないようにということでね、結果的には35点でしたが。

 

 ――昨年のチームは早い時期から注目されていましたが、今年のチームはそんなことがなかったと思います。よくここまでチームをつくられましたね。

 服部 昨年のメンバーから残ったのは#4伊豆だけです。新チームになってからは連戦連敗でした。それが夏に強豪の刈谷に初めて勝って、その秋ごろからかすかに手応えを感じ始めたんです。でも全国で勝てるようなチームになるとは思っていませんでした。

 

 ――どんな練習をしてきたのですか。

 服部 ファンダメンタルだけを重視してやってきました。ディフェンスは1年練習すれば誰でもできるものですが、オフェンスは難しいところがあります。外角のシュートは通常より1m外から練習させました。

 

 ――大会全般を振り返っていかがですか。

 服部 今年の女子に関して言えば、∨候補と言えるようなチームはなかったと思います。本当に混戦模様でしたね。そういった意味ではサバイバルゲームの要素が強かったですし、先に波に乗れるか乗れないかだったと思います。それにしてもうちはラッキーでした。

 

 来週もお楽しみに!

 

(月刊バスケットボール)

 

 

 

 

 

 

 

 

 



PICK UP