月刊バスケットボール5月号

Vol.1「良い思い出しかない」高校時代

強豪・東京成徳大高で充実した日々を過ごす

 

――吉田さんにとっての高校時代とはどんな期間でしたか?

 東京成徳大高(以下、成徳)時代はすごく楽しかったです。学校に行くのも楽しかったし、早く練習したいという感じでした。本当に楽しかったです。戻れるとしたら高校生。それくらい楽しかったですね。クラスの友達や、バスケット部以外の友達もできたし、練習に参加できるのもうれしいというか、楽しいというか。下坂須美子コーチに教わるのも好きでした。学校に行くのも練習するのもとにかく楽しかったです。

それに、常に笑っていましたね。練習はもちろんですが、バスケット部以外の部活動の子と練習終わりにどこかに行ったりもしました。ラクロス部やテニス部、剣道部の子たちと部活がオフの月曜日の学校帰りにブラブラしたり、スタバ(スターバックスコーヒー)で話したり。日々の生活が楽しかったです。

 

いつも笑っていた高校時代。

バスケ部の同級生と千葉インターハイ(2005)優勝後の1枚

 

――部活動の面で楽しかった部分、辛かった部分は?

 1年生の頃は主にランニングメニューなどの体力づくりを行っていたのでキツかったですが、あとはないです。先輩もすごく優しかったし、同級生は仲が良かった、下級生もいい子たちばっかりだったので本当に良い思い出しかないです。ただ、1年生の頃は毎日怒られていました(笑)。

 

――それはなぜ?

 返事が悪いとか、そういう類のことです。反抗的態度を取ることがあって、めちゃくちゃ怒られました(笑)。でも、今ではとても感謝しています。プレー以前に、人として...の部分も教育されたからこそ今があると思えています。

 

――練習内容でキツかったメニュー、好きだったメニューは?

 キツかったのは走るメニュー。音楽に乗せてコート周りを走るメニューがあったのですが、3〜4曲流れたら逆周りで走る、みたいな。

好きだったのは、ディフェンス練習ですね。好きになったのは中山MBCが前からプレスディフェンスするチームで「ボールを取りにいきなさい」と教わってそれが自分のスタイルにすごくハマったから。相手のボールをスティールする楽しさ、快感がそこで芽生えたんです。成徳もディフェンス重視で、さらに考えながら守らなくていけない部分が、よりディフェンスを好きにさせました。下坂コーチはディフェンスをメインに教えてくれる方だったので、それに対する考え方などを学べたことは良かったです。

 

東京成徳高校時代の恩師 下坂須美子コーチ

吉田さん手前から3番目



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