月刊バスケットボール6月号

NBA

2019.06.21

【NBAドラフト】過去の9位指名選手にはどんな選手が…?

 今ドラフトは、全体1位指名確実と目されていたザイオン・ウィリアムソン(デューク大)に続き、2位にジャ・モラント(マレー州大)、3位にRJバレット(デューク大)と、大方の予想通りに指名が進んだ。

 


 今ドラフトは、全体1位指名確実と目されていたザイオン・ウィリアムソン(デューク大)に続き、2位にジャ・モラント(マレー州大)、3位にRJバレット(デューク大)と、大方の予想通りに指名が進んだ。

 

 そして8位でジャクソン・ヘイズ(テキサス大)が指名された直後の全体9位、アダム・シルバーNBAコミッショナーが名前を読み上げたのが八村塁。日本人ファン最注目の“ルイ ハチムラ”はワシントン・ウィザーズの一員となったのだ。

 

 指名を受け、レポーターから日本語でのメッセージを求められた八村は「皆さんやりました! 日本人史上初(ドラフト指名からの)NBAです!」と満面の笑みでコメント。解説を行なっているチャウンシー・ビラップス(元ピストンズほか)は比較対象選手として、NBAファイナル2019でMVPを獲得したカワイ・レナード(ラプターズ)を挙げていた。

 

 

 では、八村が指名された全体9位という順位には過去にどんな選手がいたのだろうか。最も有名な選手を挙げるとすれば、昨シーズン限りで引退を表明したダーク・ノビツキー(1998年ドラフト)がそれに該当するだろう。

 

 ドイツ出身のノビツキーはインターナショナルプレーヤーの先駆けとも言える選手の一人であり、その通算得点はダラス・マーベリックスで過ごした21シーズンで、合計31,560点と、アメリカ国外の選手としては歴代首位。全体でも歴代7位という記録を誇っている。また、2017−18シーズン終了時点でシーズンMVP(2007年)を受賞した唯一のヨーロッパ出身選手であることも忘れてはならない。

 

 現役では、5年連続のNBAファイナル進出を果たしたゴールデンステイト・ウォリアーズのアンドレ・イグダーラ(2004年ドラフト)も9位指名だ。若手時代はその凄まじい身体能力でシクサーズの主力として活躍、ベテランとなった今では、シックスマンとして、エースストッパーとして強豪チームに欠かせない存在となっている。

 

 なお、ほかの主な9位指名選手は以下の通り。

 

2018年 ケビン・ノックス(ニックス/ケンタッキー大)

2017年 デニス・スミスJr.(ニックス/ノースカロライナ州大)

2012年 アンドレ・ドラモンド(ピストンズ/コネチカット大)

2011年 ケンバ・ウォーカー(ホーネッツ/コネチカット大)

2010年 ゴードン・ヘイワード(セルティックス)

2009年 デマー・デローザン(スパーズ/USC)

2007年 ジョアキム・ノア(グリズリーズ/フロリダ大)

2002年 アマレ・スタウドマイヤー(元サンズほか/サイプレス・クリーク高)

1999年 ショーン・マリオン(元サンズほか/UNLV)

1997年 トレイシー・マグレディ(元マジックほか/マウントジオン・クリスチャン・アカデミー高)

1985年 チャールズ・オークリー(元ニックスほか/バージニアユニオン大)

1969年 ジョジョ・ホワイト(元セルティックスほか/カンザス大)

 

 八村が世界最高峰のNBAの舞台で、これからどんな活躍を見せるのか、日本のみならず、世界中から熱視線が注がれるだろう。

 

(月刊バスケットボール)



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